大会名 第14回市房山登山マラソン大会
開催日・天候 2003年10月19日(日)・晴
開催地 熊本県球磨郡水上村 湯山温泉
部門 25kmのみ
今回から「エリート(男子49歳以下)」「シニア(男子50歳以上)」「レディス」の3部門となった。
参加者 桜井、原田、テツ、酒好きランナー、和崎、めたろ〜
コース概要 熊本県と宮崎県の境にそびえる高峰・市房山(1722m)の熊本県側のふもと、球磨郡水上村の湯山小学校をスタート/ゴールとする周回(一部折り返し)コース。
全長25kmの内訳は、湯山小〜市房山キャンプ場(舗装路)4km、市房山登山道(未舗装)4km、市房山山頂〜二ツ岩縦走路(未舗装)2.5km、二ツ岩下山路(未舗装)4.5km、林道〜市房山キャンプ場(一部未舗装)6km、市房山キャンプ場〜湯山小(往路折り返し)4km。
スタートから市房山頂までの標高差は約1400m(平均175m/km)。市房山頂から二ツ岩(1671m)への縦走路は、途中に7つ(と言われる)のピークを挟んだアップダウンの激しい鋸状のヤセ尾根。二ツ岩からの下山ルートは、急激な下りで膝や腰への負担が大きい。
制限時間は、市房山山頂までが3時間(3時間を超えた選手は山頂より折り返し)、ゴールが6時間。

コース高低図(カシミールで作成。距離・勾配は正確ではなく、あくまで概略です。)

当日のコース状況

参加賞 パーカー、ゴール後にそばとおにぎり
コメント
大会前日、日本一の石段(3333段)登り〜熊本県中央町

前々からいつか挑戦してみたいと思っていた日本一の石段へ、やっと行くことができました。しかし、登山マラソン前日に挑戦したことが、マラソンにいくらか影響したかも知れません。マラソン翌日の月曜日は、久しぶりの大腿部の筋肉痛で、情けない歩き方になってしまいました。
この石段は、いくつかのホームページを見ると、ゆっくり休みながらだと90分、頑張れば60分、速い人は40分程度で上がれると紹介されているので、60分以内を目標に上り始めました。基本的には速歩ですが、時には駆け上がってみたりして1000段到達は10分を少し切る程度でした。このまま行くと30分くらいのペースですが、やはり少しづつペースは落ちてきました。
それにしても、めたろ〜さんが私の後で付かず離れずの位置をキープしています。最近のめたろ〜さんは、上り特に登山道や階段になると強みを発揮しています(翌日の登山マラソンの上りも登山道に入るとギアチェンジをしたように、舗装路の遅れを取り戻して私の背後に迫ってきていました)。頂上到達も、彼が石段半ばで服を脱ぐ時間を除けばほとんど差はありませんでした。
それにしても、子供連れの家族、女性同士のグループ、夫婦や若いアベックなど、多くの方が上られているのは意外でした。途中「若い人はいいねえ。」と声を掛けられたり、子供を引率している人にけしかけられた子供が追ってきたりと、プチ・コミュニケーションもありました。
3333段目でストップウォッチをストップし時間を見ると、"33:37"でした。何もそんなことは考えずに上っていたので仕方ないのですが、もう4秒なんとかしたかったなあと少々悔しかった石段体験でした。
ところで、階段は上りより下りが足腰にこたえると聞いてましたが、やはり下りはきましたねえ。1000段下りたあたりから大腿部が少しずつ笑い始めました。よせばいいのに先に下りて行くさくらさんを追ったものですから。しかし、その上をいく者がいました。そうです「キジ撃ちの名手」めたろ〜です。訳あって先に下りていたのですが、何を思ったか、階段ダッシュをしていました。でも翌日登山道上りで急接近されたのも事実ですが。
(テツ)

水上村 前夜祭〜レース当日

3時40分頃に会場到着。既に開会式等は始まっていた。4時30分から歓迎会。村長さん以下の歓迎を受ける。
飲みかけの一升瓶(焼酎)を持って宿へ。宿は由緒あると言うことで建物も古い。置いてある雑誌は10年くらい前のものもあり(例:表紙の色褪せた月刊少年○ャンプ。グラビア記事は"めざせ最年少横綱!貴花田"。その他、92年の国内外自動車カタログもあり。ある意味読みごたえがあった)、宿帳を見ると前回の宿泊は半年くらい前、その前は前回の市房山。儲かっているのかな?
夕食後めたろ〜さんが買ってきたものは、アイスクリーム、牛乳(賞味期限は前日)、アクエリアスにカップラーメン。驚胃である。

当日は7時朝食、8時前に会場へ。準備して記念撮影後9時スタート。晴天で市房山も縦走する峰もくっきり見える。
4kmの舗装路を登る。前を行くのはめたろ〜さんと和崎さん。あとの3人は先に行き見えない。登山道に入りしばらくすると原田さんに追いつく。その後和崎さんも抜く。しかし、暫くすると苦しくなってペースダウン。マイペースで登る。縦走コースに入り半ば過ぎで酒好きランナーさんを発見、先に行かせてもらう。その後二つ岩の手前で前を行くいウェアを発見、二つ岩までに追い着くように前のランナーを抜く。やっと二つ岩エイドでめたろ〜さんに追いつく。下りに入り昨年より足場が良いので快調に下り、残り10kmのロードへ。ここを何とか走りきってゴールにたどり着いた。
めたろ〜さんは,残り2kmあたりで酒好きランナーさんに、またゴール手前の登りで和崎さんに抜かれてしまったが、大健闘の完走。また、撮影隊員の和崎さんの撮った写真は140枚とか。

☆ スタートから市房山頂上ステージ:1時間45分39秒
昨年は登山道で12人抜き。今年は登山道に入ったところで9人抜いたが4人に抜き返された。途中のペースダウンにより昨年より遅いと思っていたが、1分2秒早かった。
☆ 市房山頂上〜二つ岩縦走ステージ:0時間45分16秒
昨年は4人抜き。今回は9人抜き、楽に行けたがタイムは変わらない。昨年より5秒早かった。途中で順位は48番目と教えてもらう。
☆ 二つ岩〜ゴールステージ:1時間18分10秒
麓まで昨年は1人抜き。今回は9人抜き、残り10km地点を3時間5分で通過、4時間内が見えた。ここからゴールまでで1人抜き。エイドでスイカを2切れ食べて走り抜いた。昨年より6分57秒早い。
ゴールタイムは3時間49分05秒、29位。昨年より8分4秒短縮できた。今回は走りやすかったと思う。

(桜井)

☆スタート〜市房山頂
山頂までは距離にして8km。最初の4kmは登りとはいえ舗装路、この4kmを22分30秒ほどで通過。
山道に入ってすぐに、舗装路で抜いたテツさんに抜き返される。
5合目付近では、何とめたろ〜さんがすぐ後ろに!彼のほうが私よりも登る勢いが有るように見えたので、先に行ってもらう。山道の登りに強いと聞いていたが、本当のようだ。
6合目の水場で水を飲む。美味い水です。
山頂到着タイム1時間41分14秒。昨年より15分14秒速い。
☆市房山頂〜二つ岩(区間距離2.5km)
山頂のエイドで水をいただき、すぐに出発。縦走路へ入る。昨年は天気が悪くて、あまり景色を楽しめなかったが、今年は非常に良い天気。だが残念ながら、昨年ほど紅葉してなくて少し残念。夏場の天候不順の影響だろう。縦走路で桜井さんに抜かれる。
足下の悪い危険な縦走路を進む。左側は熊本県、右側は宮崎県。どちらにしても落ちれば命は無い。
二つ岩到着タイムは2時間36分32秒。山頂〜二つ岩の区間タイムは55分18秒。この区間も昨年より2分45秒速い。この時、前を行くめたろ〜さんとは約7分の差。
☆二つ岩〜ゴール
この区間は下山路が4.5km、車道限界からゴールまでが10km。
軟らかい土や草で滑る下山路を慎重に下りる。それでも2度滑って尻餅を衝いてしまった。途中からは大きな岩がゴロゴロしている道に変わる。この岩には苔がビッシリと生えているため、これも滑り危ない。
車道限界に出ると、砂利道ながらやっと走れる道になった。残8kmほどのエイドでメロンを一切れとポカリスエットを一杯いただく。そばの淵で帽子を水に浸し、被る。
あとは少し登りがあるものの、全体的には下り主体の舗装路。ひたすら走り、前を追う。
22km地点を過ぎた辺りで、前方に上下真っ赤なウェアのランナーを発見!あれこそは「キジ撃ち名人」で赤い悪魔のめたろ〜さんだ! ゴールまで出現しないだろうと思っていたが、現れた。すぐに並びかけて、前に出る。余力を残しているかと思ったが、限界だったようだ。追いすがってこない。
ロードに入ってからの10kmを45分02秒でまとめてゴール。二つ岩からの区間タイムは1時間27分50秒。この区間も昨年より11分10秒速い。
ゴール総合タイムは4時間04分22秒。昨年の総合タイムより29分09秒速かった。
それにしても今回「赤い悪魔」に22km地点まで、先行を許してしまった。ロードはともかく、山岳部門では今後脅威となりそうな予感がする。
(酒好きランナー)

レースは昨年同様、キャンプ場に着くまでにテツさん、酒好きさんにアッサリ抜かれ、和崎さんと一緒に登山道に入りました。暫くするとめたろ〜さんが、昨晩の夕食時に電気釜を抱きかかえて離そうとしなかった時(左画像参照)のような走った目をして酒好きさんとテツさんを猛スピードで追いかけていきました。そのスピードは私のゆうに2倍、まるで"イタリアの種馬ロッキーバルボア"をほうふつとさせる"福山の種馬"を市房山で見ました。その後、桜井さんに忍者猿飛佐助のごとく、今年もヒョイ、ヒョイと抜かれチーム最下位がいきなり決定しました。

岩を登る"佐賀大のおね〜ちゃん"の下が"しもさんのそっくりさん"です。
4合目の市房神社を過ぎて登山道から下を見ると、あれ、あれ、和崎さんは神社の中へ参拝に行かれました。
頂上で和崎さんと写真撮影をしていると、他のランナーから「余裕ですね〜」のお言葉、"いえ、いえ、余裕があるのは和崎さんだけですよ。"
それから上りでは、"しもさんのそっくりさん"とご一緒しました。雰囲気といい、デカサといい、本当にしもさんにそっくりです。本物と違うところは"恐怖の鼻息"ぐらいで、思わず「しもさん!」て声をかけそうになりました。
頂上で写真撮影に熱心な和崎さんに、「先にいきま〜す。」と言って先行するのですが、縦走路でアット言う間に追い越されました。トホホ、情けない。
縦走路の終点、二つ岩手前のロッククライミング場で、佐賀大のおね〜ちゃんが渋滞をつくっていたので、また和崎さんに追いついちゃいました。私はおね〜ちゃんが無事に岩を登りきるように、祈っていたのですが、和崎さんは私の純粋な瞳とは違う目つきで下から覗き込んでいたように感じたのは、私の思い過ごしでしょうか?(和崎注:思い過ごしです。)
下山路で和崎さんに抜かれると、アット言う間に視界から消えてしまいました。どうすりゃ、あんなに早く降りれるかいの〜。あたしゃ〜膝がガクガクでどないもなりまへん。林道途中のエードで出された飲食物を一通り飲み食いして、ヨタヨタと湯山小学校のゴールになんとかたどり着けました。やれやれ、疲れました。
(原田)

市房山に参加の皆さんお疲れ様でした。
またいつもながら全行程車の運転をしてくれた桜井さん、ありがとうございました。
前日は「日本一の石段」を登りました。階段の登りは得意技なので、テツさんの後ろをついて登りました。しかし残り1000段位で腹が痛くなり、何かが生まれそうになったので苦しみました。
下りは途中でデジカメを置き忘れたのを理由に先に下りたのですが、何かが今にも生まれそうで危険な状態だったとゆ〜のもあります。
下に降りて、何かを産み落とした後は階段ダッシュを楽しみました。
その後会場について懇親会があったのですが、僕の記憶に残っているのは、食べるものが少なかった。。。です。こ〜やって考えると村岡は豪華でしたね。

レースはスタート後ロード区間が4キロほどあったのですが、とりあえず和崎さんの逞しい背中を目標になんとか走りました。(最後は背中が小さくなりましたが)他の人はまったく視界に入ってきませんでした。
ロードが終わって山道に入ると蘇生することが出来ました。とゆ〜か山道しか勝負は出来ないと思っていたので最初から全開で行きました。
まずいきなり写真撮影をしていた和崎さんを抜き、その前を登っていた原田さんを抜き、しばらくして酒好きさんを発見、先に行かせてくれたので後はテツさんと桜井さん?あれ?桜井さんが登りでこんなに速いはずはないのにな〜と思っていました。(どうやらロードで僕の後ろにいたのに気がつかなかったみたいです)その後先にいるはずのテツさんを追いかけて必死に登っていると、みえた〜!!!あのお尻は(ランパンの色です念のため)テツさんに間違いない!ついにレース中にテツさんのお尻を拝むことに成功しました。その後テツさんも僕に気がついたみたいで驚いていたようでした。このあたりは渋滞が激しかったのでペースを落としてつかず離れずでついて行きました。
山頂に着いてから恐怖の縦走路が始まりました。両側は崩落が進み、落ちたらたぶん痛いと思います。 縦走路に入ってからいきなり足に痙攣が来てしまいました。ここでテツさんのストーカーを断念しました。その後は足が完全に痙攣しないようにゆっくりと進みました。(途中で滑って落ちそうになりました)
縦走路が終わり下山に入ろうとした所でいきなり桜井さんがすごい勢いで抜いて行きました。地面に足は着いておらず、飛び跳ねていました。市房山はUFOの目撃ポイントになっているのでしょうか?
下山後にロードが10キロあったのですが、予定通りものすごい遅いペースになってしまいました。 それでも僕の前にはまだ二人しかいないと思い、よたよたと走っていると、今大会最大のワナにはまってしまいました。
そこにはとりどりが並び、やさしい笑みを浮かべた美女(おばはん)がならび、おいでおいでをしていました。そこでつい食べ物に手を出してしまい、気がついたら10分近く立ち止まって食って飲んでをしてしまいました。その後我に返って走りだしましたが、お腹まで重くなりペースはさらに落ちてしまいました。
そして残り2キロか3キロ位で後ろを振り返ると酒好きさんが猛スピードで迫ってきていました。あっさり抜かれて追いかける力はまったく残っていませんでした。
そして残り500m。後ろを振り返った時には確かに誰もいませんでした。やった〜「対和崎さん2勝目」だと確信したとき、後ろの方から声がしました。???
振り返るとそこには満面の笑みを浮かべた和崎さんの姿が。。。
残り200mくらいでしょうか。げげぇ〜悲鳴をあげて逃げようとしましたが足が動きません。無残ゴール手前20m位で抜かれてしまいました。。。
参加前は足の状態が悪かったので、速攻リタイアと思っていたのでなんとかゴールできて良かったです。
それから分かったことがあります。和崎さんが実は血も涙も無いとゆ〜ことが。。。

帰宅後どうも寒気がしていたのですが、翌日熱を出して寝込んでしまいました。
どうやら限界ギリギリだったようです。やっぱり毎日の練習が重要だと思ってしまいました。

(めたろ〜)
記録
名 前 スタート〜山頂 山頂〜二ツ岩 二ツ岩〜ゴール 総合タイム 順位(部門/総合)
テツ 1:39:00 0:44:39 1:11:42 3:35:21 16/19
桜井 1:45:39 0:45:16 1:18:10 3:49:05 07/29
酒好きランナー 1:41:14 0:55:18 1:27:50 4:04:22 27/41
和崎 1:48:18 0:57:50 1:21:25 4:07:33 29/44
めたろ〜 1:39:46 0:50:42 1:37:22 4:07:50 30/45
原田 1:48:14 0:58:13 1:31:19 4:17:46 33/52
利用温泉 湯山温泉・田上旅館、湯山温泉元湯
その他 市房山の標高については、国土地理院の地形図では1720.8m、山頂標識や大会プログラムでは1722mとなっており、登山地図やガイドブックによっても表記がまちまち。ここでは「標高1722m」に統一した。