立山登山マラニックに藤田さん、酒好きさんと参加しました。
スタート前の実行委員長の説明で、今年は62km地点の室堂エードの関門時間を昨年の10時間から9時間に短縮、室堂〜雄山山頂までは昨年と同じく2時間のままということで、全体で1時間の関門時間の短縮ですが、室堂から雄山山頂までは1時間30分あれば登れるのに、関門時間に余裕のない室堂関門を1時間短縮するなんて、むごうございます。
当日朝の空模様は曇りで、ありがたいことに雨は降っていませんでした。
スタートは例年通りAM4:00に浜黒崎海岸からですが、常願寺川の未舗装の土手は昨日の雨でいたるところに水溜りができており、ライトを持たない私は「灯台許暮らし走法」でコバンザメのようにライトを持っているランナーにくっ付いて走るのですが、2〜3回水溜りにはまりマメの心配もでてきました。
最初のエード19km地点は6時ごろ、昨年はたしか6時半ごろだったので30分貯金ができたかも?希望タイムは称名エード関門の1時間半まえの9時について9時10分にスタートできれば室堂1;00着が見えてくるのですが、なにしろそこから先の八郎坂登山道と高原道路は坂がキツクテとても走れそうにないので、時間短縮できそうなのは称名エードまでかな〜と思っていました。疲労物質パンパンの状態で予定より少し遅れて9時15分着、エードを出発したのが9時25分ごろでした。
ここまでまずまず予定通りのペースでしたが、八郎坂登山道で例年前を行くランナーをここだけは抜いていくところを、今年はすでにボロボロで後ろから追い上げてくるランナーに道を譲ってドンドン抜いてもらいました。またこの登山道に入って雨がポツポツ降り出し高原道路に出るころには、本降りになってしまいました。薄いウインドブレーカーの上下を着ましたが次第に上がる高度に比例して下がる気温と雨に風の相乗効果で体温を奪われ弘法エード55kmに着くころは、寒くて手先は血の気が引いて真っ白になり手足は感覚がなくなってきました。指先に息を吹きかけても、カジカンダ手足はどうしようもなく弘法でリタイヤしようと思いましたがいつ収容者が来てくれるのかわからないので、それなら室堂まで歩いて、頂上のゴールはどうでもいいから雷鳥荘の風呂に入ることにしました。「ヒー!寒いよ〜!」と泣き言を言いながらブルブル震えて室堂に関門6分オーバーで遭難しないで何とかたどり着くことができました。あまりにブルブル震えていたのでスタッフの方にタオルで拭いてもらいタオルを何枚も身体に巻きつけてもらって、お粥をごちそうになったのですが、震える手でまともにスプーンを口にはこべないほどでした。
当日の雄山山頂の気温3℃らしく、雨と風で体感温度は0℃ぐらいではないでしょうか。スタッフの皆さんもさぞ寒かったことでしょう、遭難者がでなくてよかったです。
ちなみに、藤田さんは山頂ゴールをはたし私とほぼ同じ時間に雷鳥荘に着いたので8時間を切る好タイムで、10位以内ではないでしょうか? 酒好きさんは私と同じく残念ながらリタイヤされたようです。
(原田)
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