第41回防府読売マラソン大会

大会詳細

これまで冷雨や雪・霙にたたられ非常に寒いことが多かった本大会も，今年は晴れて風も弱く気温も高めでまず最高の条件に恵まれました。今年から会場の道路を隔てた北側にソルトアリーナ防府が完成したことから，そこが選手控え室となり，９時過ぎに会場入りしました（今年は晴れて暖かかったので問題ありませんでしたが，雨など降っているとスタート地点への移動距離が長くなるのが難点です）。会場入りしてすぐtsuganiさんと遭遇し，本日の意気込みやらを語り合いました。昨年の経験からスタート１時間前後にある程度のものを胃に収めておけば，ガス欠から免れることが分かっていたので，スタート４５分前までに固形物を食って準備は万全と思いました。しかし，気温が高めなことからウォーミングアップで大汗をかいたことがその後の悲劇に直結しました。
１２時０２分というテレビ中継用の中途半端な時間にスタートの号砲が鳴り，男女合わせて１６００名のスタートが切られました。私は全体のほぼ中央に位置していたため，スタート後のトラック３／４周と道路に出ても１�q過ぎまでは自分のペースで走れません。２�q付近から自分のペースで走れるようになりましたが，早くも汗が吹き出てきました。気温の高さを物語るものでこのときはさほど気にも留めていませんでした。出場者は全員４°を切ろうとして走っているわけで，自分の前後に走者の姿は途切れません。そのため６�q手前の給水ポイントでは押し寄せる選手に給水コップの設置が間に合わず，危うく無給水になりかけました。どうやらドリンク協賛企業の製品を使用したものの，５００mlのペットボトルしか用意してなくて，ペットボトルからコップへの注ぎ込みに手間取ったものと思われます。来年からは是非改善してもらいたいものです。風は弱いものの昨年とは逆の東よりの風が吹いており，給水ポイント過ぎると向い風となりました。１０�qまではそのせいでペースが上がらなかったのかと思いましたが，追い風気味になる１５�qまでもペースが上がりません。そして，先月の広島ベイマラソンでの失敗から，給水ポイントでは確実に給水を取れるようペースを落として走ると，そこからの回復に偉く時間がかかるようになりました。中間点は１°０５′で後半ネガティブスプリットでいかなければ目標の３°１０′切りが達成できないことになりました。
折返し点を過ぎると，昨年と同様前半飛ばし過ぎてペースダウンを余儀なくされている走者を抜けるようになってきました。それでもペースの維持さえままならなくなってきました。順位は上がるもののペースは落ちる一方で，給水に問題はないはずで，しかもガス欠の兆候は全くないのにと考えても訳が分からなくなってきました。３５�qまで走ったところで，何だか右大腿部に広島ベイマラソンで経験した痙攣の兆候が出始めました。症状は前回より軽かったので走り続けることはできましたが，もはや歩いていないだけの走りになってしまいました。４０�qで３°２０′すら切れないことが確実になり，競技場に帰ってきてから多少ペースアップしてゴールしました。３５�q以降の落ち込みは脱水症状によるものと考えて間違いないと思います。
走り終わってから反省してみると，広島ベイマラソンのときもウォーミングアップで大汗をかいたものの，あまり水分補給をしないままレース本番に臨み脱水症状の憂き目に遭い，今回も同じ過ちを繰り返したことになります。どうもレース前は途中の小用休憩のタイムロスを恐れて水分補給を十分にしてきませんでした。これからは気温が高いときは積極的に水分補給を事前に行い，走る前から脱水症状手前の体にしないことを心がけたいと思います。そうそう今回はコース自己最低記録の更新は免れました。