大会名 第3回霧島・えびの高原エクストリームトレイル

大会詳細

開催日・天候 2015年7月19日(日)・雨
参加者 桜井,和崎,めたろ〜・・・ショートコース
コメント
桜井さん,めたろ〜さんとショートの部に参加しました。
8日朝に山口を出発し,人吉で2か所温泉に立ち寄り,国道ループ橋を通ってえびのに入りました。えびの市の麓までは晴れか薄曇りの天気でしたが,えびの高原に上るとどんよりした曇り空で,霧島の山々もガスに煙っています。とりあえず予定どおり甑岳に登りましたが,山頂は雨で展望もありません。見覚えのある登山道は,一部が翌日のレースの走路となっています。このまま雨が続けば,比婆山スカイランの御陵周辺のようなぬかるみ状態になるのは確実・・・と思っていましたが,実際はさらにひどいことになりました。下山後は白鳥温泉上湯に入り,受付と前夜祭の会場へ移動。
受付〜前夜祭も雨で,食事の用意されたテントに参加者が群がったまま動かず,なかなか手が届きません。結局はマナーの問題ですが,料理を取った参加者が移動できる雨宿り用のテントがあれば良かったと思いました。
とりあえず食べられるだけ食べて会場を後にし,新燃荘(露天風呂が改修中のため内湯のみ)に入浴し,雨がしのげる屋根のある道の駅霧島でテント泊しました。比較的静かな場所ですが,夜中テント越しに周囲をごそごそと何かが動き回る音がして目が覚めました。駐車場にいた猫が戻ってきたのかと思っていたら,実はもっと大きな生物がクーラーボックスの中の唐揚げを食べる音だったと翌朝判明しました。

19日6:00にショートの部がスタート。すでに小雨が降っており,いくらか涼しいのはありがたいですが全然気分が盛り上がりません。舗装路が終わり最初の山道となるえびの岳の上りは多少混雑もあり,入口からしばらく歩き通しでしたが,桜井さんが小走りに抜いていったので後を追いました。えびの岳を下りてから少し先行し,一昨年は復路最後の上りだった硫黄山遊歩道を越えて白鳥温泉下湯までの長い長い下りのトレイルに入ります。
前半の登山道は予想どおりのぬかるみで,平坦に見える場所でもかなり滑ります。急な下りになるとバランスを取るのに必死です。復路では足下が滑ってなかなか上れないのではないかと心配しましたが,実際そのとおりでした。 登山道を出て林道に入ると,路面はでこぼこしていますがぬかるみはなくなり走りやすくなりました。とはいえあまり飛ばすと石や倒木の破片につまずきそうなのでスピードは控えめ。後ろから足音が近づいてきたと思ったら,桜井さんがすごい勢いで抜いて行きました。
下湯エイドには9時過ぎに到着。途中の山道でシューズの左足踵部分のソールがはがれてしまったのですが,エイドに来て足下を見ると,右の踵もはがれていました。走るのに特に影響はなかったものの,さらにやる気をなくしてしまいました。
エイドからの復路はひたすら歩きです。普通の路面状態なら,歩いても制限時間までに十分ゴールできるだけの余裕はあったはずですが,この後(ある程度予想していましたが)地獄を見ることになります。
渓流を2度渡り,谷を横切るようにして往路の山道に戻り,どろどろの坂道を上っていきます。路面は代掻きが終わった田んぼ状態で,土質の違いか比婆山よりも滑りも粘りもアップしています。泥の浅い場所はとにかく良く滑り,深い場所は1歩踏み出すとくるぶしまで泥に沈み,足を引き抜くのにも力が要ります。どんどん体力が奪われていき,坂を上りきる途中でガス欠状態に。ここまで先行していためたろ〜さんに抜かれ,上りの途中で道を間違えていた桜井さんにも抜かれましたが,後を追う気力もありません。普通の大会なら,ここでリタイヤ宣言してゴール地点行きのバスを待てばいいのですが,この大会はレースをやめたところで会場までは自力で帰るしか方法がありません(せいぜい白鳥山越えをパスできるくらい)。
止めようにも止められない,まさにエクストリーム。
やっとのことで泥沼の坂地獄を抜け出し,不動池の側まで出てきたのが11:45頃。位置的にはすぐ隣にあり,近いと思っていた六観音御池までは,遊歩道の標示によると「15分」!早歩きで先を急ぎます。
六観音御池展望地をほぼ標示どおりの11:59に通過。ここから遊歩道は上り坂になり,5分ほどで白鳥山登山口に到着。入口のスタッフから「ゴールまであと3.7km」との言葉をいただき,急げば制限時間に間に合いそうですが,この先も走る気は全くありません。「時間を過ぎても完走証は発行してもらえるかどうか」だけを気にかけつつ登山道に入りました。
登山道は急坂ですが意外に短く,すぐに見晴らしもなく強風の吹き付ける山頂に出ました。麓の方からゴールを伝えるアナウンスの声が響いてきます。残り時間は38分。石がゴロゴロして足下が落ち着かないので最初は歩いて下り,歩きやすい遊歩道になってからようやく気を取り直して走りはじめました。
下りの途中で「あと1km」標示を見て制限時間内にゴールできる見通しが立ったので,山を下りてからもゴールまで弱々しく走り続けました。
ゴールタイムは,制限時間11分前の6:49:00。結局3人とも6時間台のゴールでした。ショートの完走率は,昨年の84.9%から大きく落ちて66.5%でした(ロングは84.2%→75.6%)。今回は時間内完走できただけで満足です。

レース後は4か所の温泉に立ち寄りながら妙見温泉に移動し1泊。翌日も宿の内湯を含め,6か所の温泉を回りましたが,5つめの温泉でのぼせそうになりました。こちらもエクストリームでした。






(和崎)

ショート(30Km)の部に和崎さん、めたろ〜さんと参加しました。一昨年に続いて2回目の参加です。ショート男子の申込は184名、女子は48名です。
  • 天気は雨、前日の前夜祭も雨でした。競技説明が17時から、その後、雨の中で前夜祭パーティです。食料の置いてあるテントのまわりは大混雑です。
  • 宿泊は道の駅「霧島」を利用、東屋があって便利です。テントもあまり濡れません。ミニ前夜祭を行いました。
  • 後泊は妙味温泉「楽園荘」、素泊まりで税込2100円、炊事施設がありエリンギを行いました。
  • 夜中の0時頃から雨が降り始めました。それからずっと降り続けていました。
  • 準備してスタート地点に行き水のチェックを受けました。スタートエリアに入って750mlの水を捨て、500mlを2本持って行きましたが1本はほとんど残りました。2ヶ所のエイドでもコップを忘れたため給水は取りませんでした。
  • デジカメを持って行きましたが充電したはずの電池がなくなっていて写真は撮れませんでした。





    ◆スタート〜W1エイド(会場) 4.3Km、54分(前回 5.9Km、52分)
    小雨の中6時にスタート、不動池近くまで上って会場に戻り、反対側のえびの岳を周回し、また会場に戻ります。前回と同じコースなのに前回は5.9Km、今回は4.3Kmです。登りで和崎さんに追いついて前後しながら進み、下りで先行しました。

    ◆W1〜周回分岐 9.8Km(係員がW2まで8.2Kmと告げていた)、2時間
    前回の帰りのコース、硫黄山への緩やかな上りで和崎さんが軽快に抜いていき見えなくなりました。
    硫黄山のそばを通って下り、不動池から登山道になります。雨でぬかるんでいます。こしき岳登山道分岐を過ぎてしばらくすると登山道も下りになり、滑りやすくなりました。と言っても道宗道トレランに比べたら全く楽勝です。ゆっくり走って進みました。

    ◆周回分岐〜A3(白鳥温泉下湯)エイド 18Km、3時間8分
    多少緩やかになった下りの登山道を進んで林道に出ました。快調に下っていると和崎さんに追い着きました。靴のソールが破れたとのことで先行です。林道も平坦や上りになると歩き、雨が上がって暑くなったのでゆっくりの歩きになりました。
    A3エイドまで残り600mが前回と同様に苦しく、フラフラでエイドにたどり着きました。休んでいると苦しそうな和崎さんが到着しました。

    ◆A3〜ゴール 6時間40分19秒 (前回6時間22分37秒)
      総合115位(222名中) 部門98位(174名中)
    白鳥神社の石段をゆっくりゆっくり上り、更に舗装路を上っていると雨が降り始め少し楽になりました。
    下ってA3エイドに向かうコースと合流し、少し下って右折し林道を進みます。登山道に入ってしばらく進んだところの沢の手前でコースを間違えました。ここはすぐに引き返しましたが、沢を渡ったところで前のランナーについて登って行ったところ、これも間違いでした。かなり登ったところで目印のテープが無いことに気づき、集団で引き返しました。このとき和崎さんが先行したようです。
    コースに戻りゆっくり登っていると死んだはずのめたろ〜さんが軽快に追い抜いて行き、すぐに見えなくなりました。少しすると二人の速いランナーが追い抜き、聞いてみるとロングのトップとのこと。周回分岐を過ぎるとロングのランナーが下ってきます。進むにつれて人数が増えてきて、「お疲れさま」と言いながらコースを譲り合いました。足が痙攣しかけたので、めたろ〜さんからもらった秘薬を飲みましたが、1回攣ってしまいました。一緒にいたランナーから薬をあげましょうかと言われましたが少し休んで回復しました。それでも前回よりは少し楽に登って行き、平坦になったところで後ろにいると思っていた和崎さんに追い着きました。後で聞いたところガス欠になっていたそうです。
    不動池に出ると、前回とは逆に硫黄山には向かわず御池を周って白鳥山に登ります。階段から登山道に入るところで、もうゴールが近いと思っていたら残り3.7Kmと言われました。制限時間まで残りは1時間を切っているのでゴールできるか心配になりました。ゆっくり登って山頂に出るとあとは下り、初めは走っていたのですが途中から歩きになり、なんとかゴールにたどり着きました。

    ◆ゴール後
    めたろ〜さんは十数分前にゴール、和崎さんは約9分後にゴールです。
    しばらく休んで無料温泉券で白鳥温泉下湯に入りました。目の前がA3エイドになっていてロングのランナーが折り返していきます。ここはロング(距離60Km)の48Km地点、制限時間は15時、そしてゴールの制限時間は19時です。

    (桜井)
  • 記録
    選手名 部  門 タイム 順 位 備  考
    めたろ〜 ショート男子 03:13:51
    06:25:49
    87/101 タイム上段は白鳥温泉下湯エイド通過タイム

    順位は部門/総合

    桜井 03:06:43
    06:40:19
    98/115
    和崎 03:08:42
    06:49:00
    105/124
    利用温泉 [18日]
    人吉市:華まき温泉,人吉温泉・人吉旅館
    えびの市:白鳥温泉上湯
    霧島市:霧島新燃荘

    [19日]
    えびの市:白鳥温泉下湯,吉田温泉・亀の湯
    湧水町:鶴丸温泉
    霧島市:日の出温泉きのこの里,妙見温泉・楽園荘(宿泊)

    [20日]
    霧島市:岩戸温泉,妙見温泉・妙見荘田島本館
    さつま町:紫尾温泉・旅籠しび荘
    出水市:湯川内温泉・かじか荘,白木川内温泉  

    その他