山名/標高 阿蘇(あそ)山
 高(たか)岳/1592m(左)
 中(なか)岳/1506m(右) 
登山日・天候 2001年5月26日(土)・晴 
行程 アゼリア21よりシャトルバス〜仙酔峡(10:35)〜仙酔尾根〜高岳山頂(12:05)〜 天狗の舞台(12:35)〜大鍋(月見小屋)〜中岳山頂〜火口東展望台〜仙酔峡(14:45)〜 アゼリア21
中岳は現在も活動を続けている4つの噴火口を擁する活火山。山頂ピークは火口壁東側にあり、 観光ロープウェイから徒歩50分程度で登頂可能。
高岳は阿蘇山の最高峰。標高1592mは「ヒゴクニ=肥後国」と語呂良く覚えやすい。 火口東ロープウェイを利用し、中岳〜高岳と縦走往復するルートは、比較的歩きやすく 初心者向けだが、火山ガスや天候の急変には充分な注意が必要。登山としての魅力は、麓の 仙酔峡(せんすいきょう)から一気に立ち上がる「仙水尾根」の直登ルートにあるが、 急斜面で岩質が脆く、遭難事例も多い。「観光地」だからと気を緩めないこと。 特に悪天候時の登攀は避けた方が無難。
高岳山頂付近や仙酔峡にはミヤマキリシマ群落が広がり、開花時期である5月中〜下旬 は観光客が押し寄せるため、仙酔峡=登山口に上る車道は一般車両の通行が禁じられ、 シャトルバスで観光(登山)客を運んでいる。

 
阿蘇四岳一気登り〜その2


昨年、大雨・強風でひどい目に遭った阿蘇高岳に再挑戦。
仙酔峡のミヤマキリシマはすでに散り始めということだったが、観光客は多い。

仙酔峡から仙酔尾根にとりつき、山頂までの長い長い直登が始まる。
急峻で岩質の脆い仙酔尾根は、これまでに多くの滑落・遭難事故を引き起こし「九州の谷川岳」 の異名を持つ。
急斜面と直射日光にあえぎつつ、約1時間20分かけて鞍部にたどり着いた。山頂はすぐそこ。

高岳山頂に到着。展望の拡がる明るい山頂は、団体客も多く大にぎわい。
山頂付近からの眺め

高岳山頂の東、「天狗の舞台」と名付けられた巨大な岩盤の周辺にもミヤマキリシマ 群落がある。
こちらの開花はまだこれからといったところ。
天狗の舞台から「大鍋」と呼ばれる火口跡を抜けて中岳へ。
大鍋の地面には柔らかい火山灰土がつもり、足元のふわふわした妙な感触。 月面を歩くような気分である。
(左)大鍋にある避難壕。通称「月見小屋」 (右)大鍋からみた高岳山頂

中央火口壁の1ピークといった感じの中岳山頂。
傾いていた山頂標識がこの日ちょうど修繕され、新標識での記念撮影第1号の栄誉に あずかった。

このあと、火口東展望台からロープウェイ乗り場へ、そこから遊歩道を下りて仙酔峡まで下山。
昨年の貸しをやっととり返すことが出来たが、引き替えに「日焼け」という痛い利息が・・・
ふもとの「アゼリア21」でも身体中がひりひり、長湯は出来なかった。

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