山名/標高 | 英彦山(ひこさん)/1200m |
登山日・天候 | 2001年11月10日(土)・曇 |
行程 | 豊前坊駐車場(09:00)〜自然歩道〜奉幣殿(10:10)〜中津宮〜稚児落とし〜行者堂〜 中岳山頂(12:00)〜北岳山頂〜高住神社〜豊前坊駐車場(15:00) |
すべってころんで山がひっそり
種田山頭火 |
英彦山神宮の中心「奉幣殿(ほうへいでん)」に到着。国指定の重要文化財。
境内から石段を上がり、上宮の鎮座する中岳山頂を目指す。
上宮への参道でもある登山道は、石で組まれた階段状の急坂。
鎖場も数カ所あるが、補助的に設けられたものでそれほど険しくも長くもない。
道の周囲には杉の古木がすっくと立ち並び、厳粛な雰囲気が漂う。
(左)5合目「中津宮」。晴れ間の見えていた空は次第に雲がたれ込め、山頂付近は
またも霧の中に。
(右)6合目付近。虚空を指し、立ち枯れた木々が並ぶ異様な光景。
霧、霧、霧・・・これでこの秋何回目?(氷ノ山、由布岳、市房山、冠山、そして・・・)
薄いヴェールを纏った紅葉も確かに美しい。でも、やはり、青空の方がもっといい、はず。
山頂に近づくにつれ、霧はさらに濃さを増してゆく。気温も下がり、霊山の雰囲気満点。
中岳山頂、英彦山神宮の上宮に到着。近くに「英彦山1200m」の標識があるが、
実際の高さは1190m。下山後に気づいたため、南岳の1200mピークは踏めなかった。
上宮の裏手、北岳に通じる登山道の手前が広場になっており、避難小屋や売店もある。
ここで昼食にした。
今回のメンバー・・・原口、亀山、和崎の3名。
昼食後、北岳を経由して下山の途につく。広場を過ぎ少し進むと、いきなり急峻な岩場。
雨上がりで滑りやすい足下に注意しつつ慎重に下り、ササやブナが生い茂る道を北岳へ。
北岳山頂(1192m)。注連縄が張られた向こうは、何人たりとも立入りの許されない
「聖域」だという。
北岳からはさらに急峻な岩場。鎖に掴まり、奇岩の間を抜け、下山路を急ぐ。
右画像は「筆立岩」。
下山口の高住(たかすみ)神社に到着。紅葉は山上よりむしろこちらの方が見頃。
豊前坊の売店で焼きたて餅入りのぜんざいを食べ、さらに麓の「しゃくなげ荘」で入浴。
冷えた体をしっかり温め帰途に着く頃、ようやく空に晴れ間が戻りはじめていた。