山名/標高 氷ノ山(ひょうのせん)/1510m  
登山日・天候 2001年9月30日(日)・曇のち雨  
行程 親水公園キャンプ場〜布滝〜地蔵堂〜氷ノ越〜山頂(折り返し)  
 


昨年同様、さえない天気の下で登山開始。出発地点のキャンプ場には人も車も皆無だが、
自然林が育んだ清流が滝となって山腹を流れ落ち、遠来の登山者を威勢良く出迎える。


ブナやミズナラの生い茂る急坂を上りきると登山道は一時平坦となる。
しばらく進むと、道端にトタン屋根の小屋。椎茸でも栽培してるのだろうかと覗き込んだら、 薄暗い小屋の中から大きな仏像がこちらをにらみ返す。ここが「地蔵堂」であった。
「単独行」の登山家、加藤文太郎(1905-1936)が氷ノ山登山の際に寝泊まりしたという地蔵堂。 もっと由緒ありげなお堂を想像していたのだが、なんとも・・・。 それとも、改築のための仮の住まいなのだろうか?


氷ノ越に到着。鳥取県(若桜町)からの登山路と合流し、氷ノ山、鉢伏山それぞれの登山道に 分岐する。
風が強まり、小雨がぱらついてきた。緩やかな尾根道を山頂へと急ぐ。


ブナの巨木が並ぶ尾根。強い風が木々の枝を揺らし、時に大きなうなりをあげて吹き抜ける。
(右)晴れていれば、氷ノ山が眼前にそびえている、はず。


霧雨にけむるコシキ岩(左) 薄もやに包まれた登山道は幻想的な美しさ。
これはこれで悪くないが、やはり青空がいい。


山頂に到着。風が強く、雨粒も大きくなりはじめた。当然の事ながら眺望なし。

この直後カメラが故障し、撮影もできなくなった。来た道を急ぎ足で引き返す。
いつの間にか雨をしっかり吸い込んだ道は、非常に滑りやすくなっていた。