山名/標高 十方(じっぽう)山/1319m
登山日・天候 2001年10月13日(土)・曇のち晴 
行程 内黒峠登山口(09:40)〜二軒小屋ルート分岐〜丸子頭〜山頂(12:30)〜シシガ谷〜 水越峠(14:30) 
中国自動車道・戸河内ICから恐羅漢(おそらかん)スキー場に行くとき必ず越えなければ いけない難所、標高1000m近い内黒(うちぐろ)峠は、現在の狭い車道さえ開かれて いなかった遙か昔においても、恐羅漢山登頂を目指す登山者を待ち受ける第一の関門であった。 峠の頂上には、当時の名残と思われる避難小屋が残っている。
 

縦走路全景(02.05.18 旧羅漢山〜恐羅漢山縦走路より)

歩きにくい雪路を 四時間
標高千米の内黒峠
その頂に立って 見はるかす
北の山波
十二月の山襞には 緑が残っていたが
もう小鳥のさえずりはない
きびしい 北風が 耳に鳴るのみ
内黒峠

スキー場の行き帰りに何度も通った内黒峠から十方山への登山道が通じていることを最近 になって知った。
広島県の先駆的登山家、加藤武三(大正元/1912〜昭和48/1973)記念碑の横から、 十方山への長い縦走を開始。


内黒峠から十方山山頂までの標高差は300m程度。きつい上りはないが距離が長く、
山頂にたどり着くまでには7〜8つの小ピークを越えなければならない。


縦走路は左右を自然林に囲まれ、眺望はほとんどきかない。
途中で何ヶ所か視界が開けるたびに歓声が上がる。 (左・中)は恐羅漢山(1346m)。


道の途中で目にした(拾った)、正体不明のキノコたち。


「あと1時間」「あと30分」と言い合っているうちに、山頂標識が目の前にひょっこり。
長大な尾根歩きはあっけなく終わった。 山頂には各ルートからの登山者が集まり賑やか。
今回のメンバー・・・斉藤夫妻、田中(善)、加藤、室井、伊藤、和崎の7名。


山頂はほぼ360度の眺望。西中国山地の山々の向こうには三瓶山の稜線が浮かび、
南東には、瀬戸内海に浮かぶ島々。条件が良ければ四国の石鎚山まで見えるという。
(中)左手奥に羅漢山、右手前は冠山。 (右)中央奥に安蔵寺山、その手前は大神ヶ岳。


山頂からは、西側のシシガ谷を渓谷に沿って下山。
紅葉は色づきはじめたばかり。ピークは11月初旬くらいだろう。