山名/標高 白滝(しらたき)山/459m
大師(だいし)山/472m
登山日・天候 2002年11月13日(水)・晴一時曇
行程 岸根集会所(10:50)〜入道岩〜旗立岩〜白滝山山頂(11:30) 〜見晴岩〜大師山山頂(12:10)〜八十八ヶ所参道〜大師堂〜 林道白滝線〜岸根集会所(13:15)
白瀧山は標高468.6メートルで、巨大な花崗岩の岩塊から成る山といわれている。 山名は各地にある白瀧姫伝説にちなんだものともいい、雨の際岩壁を流れる水が白い瀧のように 見えるので命名されたともいう。
「日本城郭体系」によれば、往古ここに山城があり、城の丘とも呼ばれたという。山上に約 7メートルと18メートルばかりの平地があり、柱穴らしい穴が6個石上にある。
「玖珂郡誌」には、ここに筑紫大炊頭という者が城主としていたとある。あるとき四方の峰々 に点滅する狐火を大敵の襲来と見てあわてて退却しようとして、多数が城の後ろの谷底に転落し 命を失ったという伝説もある。この谷を「千人崩れ」とも呼んでいる。
(集会所前の案内板より抜粋〜美和町教育委員会H4.09)

大師山は白滝山の北隣にあり、尾根伝いに縦走が可能。その名の通り山腹には弘法大師が 祀られ、八十八ヶ所を模した参道が大師堂の周囲を巡っている。
なぜか地図上では山名がなく、白滝山登山道を紹介するガイドブックにも縦走路のことは 全く触れられていない。登山道が開かれたのは比較的最近なのかも。


美和町・岸根(がんね)地区の集会所に登山者用の駐車スペースがあり、 地図や登山届も用意されている。
標識に従って民家の間を抜け、雑木林の中のよく踏まれた道を辿る。


沢沿いに高度をかせぎ、尾根に出る。弥栄ダム湖を右手に眺めながら、緩やかな斜面を歩く。


(左)(中)登山道の真ん中に居座る「入道岩」。右に巻き道がある。
(右)「旗立岩」。岩に開けられたいくつかの穴は旗差しに用いられたものという。


(左)山頂手前より、次に向かう大師山を望む。
(中)山頂に到着。木々が邪魔しているがほぼ360度の眺望。 (右)三倉岳を遠望


大師山への縦走路に入る。途中の「見晴岩」より弥栄湖を一望。
画像では判らないが、左奥に瀬戸内の島々も見えた。


大師山に到着。白滝山山頂には2〜3組の登山者がいたが、こちらには誰もいない。
(中)岸根地区を見下ろす。 (右)下山路途中、熊か鹿に樹皮を食べられた?松を発見


大師山からの下山路は、途中から八十八ヶ所巡りの参道に合流する。
道の傍らに並ぶ石仏(八十八の約半分)を数えながら、大師堂〜林道経由で集会所に戻った。