今回のメンバー...斉藤(滋)、加藤、小川、伊藤、和埼の5名。
ミヤマキリシマの花を求めて、長者原から雨ヶ池に向かう。 |
(左)は、登山道本ルートから少し外れた位置にある、いわば「幻の池」。三俣山の上からは良く見えるというが、近くで見るためには軽いヤブ漕ぎ(細い踏み跡あり)が必要。 本ルートの周囲にも、前夜までの雨でいくつかの池が生まれていた。 |
ミヤマキリシマ以外にもイワカガミやリンドウが花を咲かせており、目を楽しませる。 特にイワカガミは平治、大船、白口などの登山道にも群生してたくさんの花を咲かせており、今回の山行ではミヤマキリシマ以上に目をひいた。 | |
坊ガツルを抜け、平治岳の登山口に到着。入口に「1人1石運動」の看板。 平治岳の登山道にはぬかるんだ場所が多く、歩きやすくするために現地まで石を運んでほしいとのこと。賛同して大石を抱え上げたのはいいが、現地までの数kmは思った以上に長かった。 「石捨て場」の先も地面がえぐれて滑りやすそうな急坂が続く。登山者増加の影響だろうか。山開きの時期はこのあたりも相当渋滞するそうである。 |
大戸越(おおとごし/うとんごし)から、さらに急峻な斜面を30分ほどで手前のピーク(南峰)へ。 花の最盛期には山肌がピンクに染まるこのあたりは登山者も多く訪れ、登山道は上り/下りが別ルートとなっている。が、それでも人が多いときは大戸越で上りの順番待ちとなるらしい。まるで槍ヶ岳の穂先みたい。 |
左の画像は、南峰上りコース途中からの眺め。花の咲いているところはまだ一部しかない。 山頂部では気温が低いためか花はほとんど咲いていない。また、霜の影響か茶色く枯れたような株が目立つ。 |
(左)一時期大量発生しミヤマキリシマを食い荒らして問題になったシャクトリムシ。この虫を補食するはずの野鳥が、登山者の増加で近づけなくなったのが増加の原因ともいわれる。 (右)平治岳山頂にまだ花はなく、シャクトリムシとたくさんのハエばかりがお出迎え。落ち着いて食事もできないのですぐに引き返し、南峰で昼食休憩をとった。 |
平治岳山頂からの眺め |
大戸越に戻り、今度は大船山を目指す。樹林帯を抜け、ガレた急坂を1時間ほどで平坦な北大船山の上に出る。 窪地に雨水が溜まり小さな池ができていた。来月はこの辺りもピンクの花で彩られる。 ここから数分で北大船山頂、さらに数分で段原(だんばる)分岐に出る。 |
段原分岐からは急峻な岩場を20分ほどで大船山頂に到着。 山頂からは360度の展望が得られ、南に阿蘇五岳や祖母・傾の稜線、北に由布岳、鶴見岳などを望むことができる。 (右)山頂直下にある御(お)池は、米窪や段原と同じく噴火口の跡。 |
大船山山頂付近からの眺め |
段原から坊ガツルに下る途中で、立中山に立ち寄ってみることにした。急坂を下り樹林帯に入ったところで看板を見て左折、テープと踏み跡を頼りに木々の間を抜ける。道はそれほど分かりにくくも歩きにくくもなかったが、雨ヶ池から平治〜大船と歩いてきた足には少しこたえた。 樹林帯からいったん清流の流れる窪地に出て、灌木に覆われた山頂部にとりつき、もうひと上り・・・が実に長く感じられた。 |
本日最後のピークは、ミヤマキリシマがよく咲いている静かな草原。東に大船山が目の前高くそびえ、南に目をやると、久住高原の向こうに祖母・傾の稜線がくっきり浮かぶ。 ここからは鉾立峠を経由して本日の宿、法華院温泉に下る。 | |
九州最高所の温泉、法華院に入るのは今回が初めて。650年といわれる歴史ある温泉をゆっくり味わうつもりが、歩き疲れと酔いで一風呂浴びたらぐっすり寝入ってしまった。
出湯の窓に夜霧来て 〜「坊がつる讃歌」より |