山名/標高 鬼ヶ城(おにがじょう)山
登山日・天候 2005年2月9日(水)・晴ときどき曇
行程 松ノ木峠(09:20)〜冠高原スキー場〜地積調査標柱(10:20)〜874.6m地点(10:35)〜登山道出合(10:50)〜山頂(11:45-12:30)〜(折り返し)〜874.6m地点(13:35)〜車道(14:05)〜松ノ木峠(14:30)

おなじみの松ノ木峠から、冠高原スキー場(現在は営業していない?)のゲレンデを上り、尾根伝いに鬼ヶ城山の山頂へ。
雲一つない快晴の空と白い雪のコントラストが目に染みるよう・・・実際、とても眩しい。
早春を思わせる陽気で、最初のゲレンデ直登から早くも身体が汗ばんできた。

無雪期は放牧場ではないかと思われる広い雪原に出た。背後には冠・寂地・右谷山塊が堂々と横たわる。
あまり手入れのされていない植林帯(夏場はヤブ漕ぎ必至)をくぐり抜け、前方に鬼ヶ城山の山頂部を望む見晴らしの良いピークに出る。
「廿日市市地籍調査○○年」と書かれた標柱が立っている。すぐ西隣のピークには874.6m三角点があるはず。小休止後、そちらへ移動。
874.6m地点からは、ようたあ林道から入る通常の登山道との交差点まで250m程度だが、その間は木が立ち並び茫洋とした場所で方角を誤りやすい。
幸い、黄色やピンクのテープが巻かれた標柱が(たぶん)県境に沿って並べられており、これを辿って無事交差点に到着。ここからの登山道も雪に埋もれているが、数日前に歩いたと思われる人の足跡がかすかに残っていた。
死んだように静まりかえった森の中、熊おどしの鈴の音に応えるように元気な野鳥のさえずりがよく響く。いつの間にか日差しが雲の中に隠れ、空がどんよりとしてきた。
「鬼ヶ城」の巨石群を過ぎ、ササが覆い隠されて普段よりは見晴らしの良くなった(ように感じる)山頂へ到着。積雪は思ったほど深くない。
今回のメンバー:斉藤宗、加藤、和崎
周囲の木々が雪に埋もれ、数m高くなった山頂から360度の展望が楽しめるのではないかと期待していたのだが・・・見えたのはいつもどおり、羅漢山と三倉岳、大峯山くらい。
山頂で昼食後、来た道を引き返す。(上)の画像では判然としないが、登山道からは葉の落ちた木々の枝や幹越しに寂地〜右谷〜容谷〜小五郎山の稜線を一望。その奥には安蔵寺山も見える。
この山が展望の良いハゲ山であれば、登山口からの高低差も少なくもっと人気が出たであろうが、人気の山々のすぐ側でひっそり静かな山行が楽しめることがこの山の一番の魅力ともいえる。
(右)は同じく登山道から枝越しに望む冠山。特徴的な「冠」はこの方角からはあまり目立たない。
登山道の交差点からはそのまま来た方向へ、今度は標柱や木に巻かれたテープを伝って北上し、旧吉和村/佐伯町境の町道(今は市道か?)に出る。
雪に埋もれ一つのわだちもない道路を北に進み、伴蔵地区から国道へ出てスキー場へ戻った。