山名/標高 深入(しんにゅう)山/1153m
登山日・天候 2005年2月27日(日)・曇ときどき晴
行程 いこいの村ひろしま(9:00)〜山頂(09:55-10:15)〜南登山道・西登山道分岐(11:15)〜(11:50-12:40昼食)〜いこいの村ひろしま(12:55)

2日目

恐羅漢のゲレンデへ向かう車の列と逆方向に道路を下り、広い林道を通って191号線沿いの「いこいの村ひろしま」へ。
昨日の強烈な寒気は去ったようで空には晴れ間が広がり、雪原の照り返しと雪焼けが気になりそうな予感。駐車場にはすでに車が並び、山頂へ向かう足跡がいくつも続いていた。
このメンバーの雪中山行の原点がこの深入山とのこと。他に登る人もなく、ワカンを持っている人もわずかで、新雪をラッセルしながらの厳しい登頂だったそうだが(自分は当時不在)、みんなこの山行で雪山の魅力に取りつかれたそうである。
今回はそれほどの苦労もなく登れる・・・はず?

直登の登山道からひと息ついて振り向いたときの眺めが素晴らしい深入山だが、雪の日はまた格別。
室井、和崎の(比較的若年)ペアは他メンバーより一足先に山頂を目指す。
先行している人たちはスキーを履いており、そのためか雪の沈み方がワカンより浅く、踏み跡をトレースするも足がたちまち雪に埋もれてしまう。それでも新雪ラッセルよりは幾分歩きやすいのだが。
深入山山頂は風で雪が飛ばされるからか、あまり積雪は深くなく(左右画像を比較)、雪の下から枯草が少し顔を出している状態。
遠くは霞んでいるがほぼ360度の展望が開け、恐羅漢山、砥石郷山、高岳、臥龍山、掛頭山などが指呼の間に並ぶ。聖湖が真っ白に氷結しておりびっくり。

山頂より北側約180度の眺め。
山頂からはいったん北側に下り、山腹を西〜南〜東にぐるりと巻いてもとの登山口に戻ることにした。
この日、こちらのルートはまだ誰も足を踏み入れておらず、完全にラッセルだがほぼ下りオンリーなのでそれほど困難ではない。山頂から少し斜面を下ると急に積雪が深くなり一歩進むごとに膝のあたりまで雪に埋まるが、気にせずどんどん下る。
避難小屋の軒下で休憩ののち林間コースに入り、雪に埋もれた木の枝に残るテープを頼りに雪をかき分けてゆく。
西登山道との分岐からは、無雪期には道なき草原となる雪の上を適当に、東登山口目指して下って行くことにした。
一面の草原でのっぺりしているイメージの強い深入山にもちゃんと沢があり、雪の下には水も流れている。注意して沢を越え、木々に囲まれた南斜面の一角で昼食にした。
昼食後はなだらかな斜面(元スキー場ゲレンデ)を斜めに下り、いこいの村へ下山。
途中で見上げた山頂への尾根筋には、午後からもたくさんの人が上り続けていた。無雪期同様、比較的短時間で山頂に立つことができ、とりあえず上に向かっていけば迷う恐れもない深入山は、天気が荒れない限り単独でも登りやすい。今後も機会があれば訪れてみたいと思う。

2日間お疲れ様でした。