山名/標高

中国道・朝倉PA付近からの眺め
大岡(おおおか)山/897m
登山日・天候 2006年1月25日(水)・雪のち晴 
メンバー 斉藤(宗)、斉藤(滋)、田中(善)、加藤、和崎
行程 国道187号線「大岡山登山口」標識(08:25)〜柏前バス停(08:30)〜1480m表示(08:55)〜890m表示(09:30)〜390m表示(10:00)〜山頂(10:20-10:35)〜538mピーク(11:25)〜みろく公園(12:10-13:05)〜登山口(13:55)
大岡山は吉賀町役場のある六日市の背後にそびえる山で、中国自動車道上り線の朝倉PAから望む山容は、少し小振りの小五郎山といった感じで、どっしりと風格があり、目を惹きつけられる。
登る人が少なくなったため登山道も次第に荒廃しヤブ山と化していたが、2005年3月に地元の有志により西麓の広石地区を起点とする登山道が整備され、登る人も徐々に増えてきているようである。この「広石コース」は、まだ踏み跡は細く全体に急坂で見た目の予想以上にしごかれる道だが、新たなルートと新たなピークを踏んでみたいという方は一度挑戦していただきたい。
また、今回の下りに利用した南尾根ルートはテープなどの目印もほとんどなく、完全なヤブ漕ぎとなる。通常は来た道を折り返すこととなるが、急坂に落ち葉が積もり、足元が滑りやすいため下りにはより一層の注意が必要。

六日市ICから国道187号線を柿木・日原方面へ5kmくらい進むと、右手に「高野山真言宗報国寺」の看板があり、左手にはプレハブの事務所と喫茶店?がある(以前ドライブインがあった場所)。ここから六日市側に数十m戻った小さな四つ角に「大岡山登山口」の小さな標識が立っている。
特に決まった駐車場はないが、標識周辺の空き地に車を置いても「町の土地だから問題ない」と、向かいの事務所の人の話。登山道は「柏前」バス停の裏に続く。
植林帯を抜け、沢を渡り自然林の尾根に取りつく。登山道は最初のうちこそ広くはっきりしていたが、倒木に道を遮られたり(先月の大雪の影響か)落ち葉と雪が道を埋め隠していたりと、次第に歩きにくくなってきた。道そのものも直登の急坂が多く、足を滑らせやすい。
ただしテープ、ロープや目印が多いので迷う心配はない。「ホントにこれが道?」と疑いたくなる場所も多いが。
所々に立てられた「××m」の標識は、山頂までの残り距離を示すものらしい。
急坂の尾根には何カ所か「にせピーク」があり、もうそろそろ頂上かと思っていたところに「××m」が出てきてがっかりさせられることもあった。
登山道の周囲は木々に囲まれて展望は良くないが、この時期は葉が落ちているので枝越しに平家ヶ岳、築山などが確認できる。
山頂に近づくと周囲はまた薄暗い植林帯となる。傾斜は緩やかになり、残り「90m」の標識につられて自然と急ぎ足になる。
三等三角点が立つ山頂。立派な標識が立っているがなぜか標高が間違っている(×980m)。あまり展望がなく、食事にはまだ早い時間だったので、少し休んですぐに南側尾根を下ることにした。
(左)今回の「新道」整備に伴い山頂に置かれた登山ノート。「キツかった!」の感想が並ぶ。
(右)山頂から東方面に羅漢山を望むことができた。落葉期だけの展望。

下山に使った南尾根(六日市久保田地区への下山ルート)には目印も標識もほとんどなく、地図とコンパスだけが頼り。山頂から少し下ると見晴らしの良い雪原(無雪期はササ原?)に出る。


山頂南側の雪原。積もった雪がよく締まり、歩きやすい。
雪原を過ぎ、森の中に入りそのまま尾根をまっすぐ下る。ヤブを覆い隠していた雪が次第に少なくなり、まっすぐ進むのが難しくなってきた。しかし、そんなヤブの間の木の幹にもテープが巻かれている。マニアの熱意恐るべし。
538mのピークを過ぎると、昔の登山道の名残と思われる踏み跡が出てきてひと安心。しかし、これもすぐに消えてしまい、ヤブ漕ぎに逆戻り。
町はもう近いはずだが・・・
ヤブのかき分け、六日市の町が見渡せる場所に出た。山上は雪だったが、いつの間にか晴れ間が広がり、町は穏やかな陽射しに包まれていた。
すぐ下に建つ簡易水道の施設を通り抜け、歴史を感じさせる墓地(寛永年間の墓石)のそばを通って町へ下る。
ちょうど正午になったので、近くの「みろく公園」で昼食休憩を取った。
「みろく温泉」裏手の高台にあるみろく公園には町の天然記念物「しだれ桜」の巨木がそびえ、その傍らにテント泊もできそうな立派な東屋が建っている。少し下には派手なトイレもある。
昼食後、国道に沿って小一時間の道のりを歩き、青空の広がる登山口に帰った。