山名/標高 砥石郷(といしごう)山/1177m
恐羅漢(おそらかん)山/1346m
登山日・天候 2006年6月18日(日)・晴
行程 牛小屋高原駐車場(09:30)〜夏焼峠(09:50)〜砥石郷山入口(09:55)〜1166mピーク(10:05)〜魔の池〜砥石郷山頂(10:25)〜(折り返し)〜砥石郷山入口(10:50)〜中ノ甲林道(11:25)〜台所原〜恐羅漢山頂(12:50-13:15)〜牛小屋高原駐車場(13:50)

梅雨の晴れ間を利用して(というか、今年の梅雨は4〜5月よりも晴れが多いような気がする※)恐羅漢山へ。
戸河内IC前の道の駅やコンビニには登山者のグループが多く、牛小屋高原の駐車場にも車が多い。すっきりした青空の休日を待っていた人も多いだろう。
駐車場にはその後も続々と車が入ってきた。すぐに準備し夏焼峠への道に入る。
先行の登山者でにぎわっていると思っていた夏焼峠への道は、予想外にひっそりしていた。
誰にも会わないまま夏焼峠に到着し、遮断機のような倒木をくぐって少し進むと砥石郷山への分岐。森を渡る鳥の声も少なくなったように感じられ、辺りはいちだんと静けさが増した。
砥石郷山への道は展望の良い1166mピークまではほぼ直登で、上るにつれて急坂となる。アカモノが小さな花をつける道端にはマムシが潜んでいたりするので気が抜けない。これで3週連続の遭遇!

急坂を上りきると1166mピークの広場に出る。南から西にかけて展望が良く、恐羅漢山が眼前に大きく迫る。
砥石郷山頂(左)へは、この展望台から北東へ、いったん高度を下げ再度上り返すことになる。
最初の下りは急坂だが距離は短く、鞍部から山頂までは緩やかな上り。周囲は森が深く、道の両脇からは丈の長いササが迫ってくる。
イヤな予感がするので鈴を振りながら急ぎ足で通過した。
山頂の手前にある湿地帯、通称「魔の池」。モリアオガエルの産卵地として知られる。
登山道の対岸、草にびっしり覆われた湿地の上に伸びた木の枝に卵がぶら下がっているのが見えた。
カエルの姿は見えなかったが、大きな鳴き声が周囲に響いていた。
二等三角点の上に割れた標識が置かれただけの山頂。ここからの展望はないが、直登・急坂の田代登山道に少し進むと西から南にかけての眺めが良い。
来た道を引き返して登山道分岐へ。ここからは進路を北に、中ノ甲林道への道を下るが、進むにつれて倒木がひどくなり歩きにくくなる。一昨年の台風あるいは昨年の大雨によるものだろうか。
道の荒れ具合はひどく、沢にかかる橋が真二つに折れているところもあった。夏焼峠で道を遮っていた倒木は本当に「通行止め」の印だったのかもしれない。
中ノ甲林道に出てすぐの橋も一部が損壊し、車で渡るには何とも頼りなさそうな補修がされていた。
林道終点までは意外に距離が長い。道幅はそれなりに広く歩きやすいが、ヤブの中からクマがのっそり出てきて道を横切ってもおかしくない雰囲気。
林道終点(中ノ甲国有林の案内板)から広場を左手に見てそのまま直進すると、道はすぐに細い登山道に変わりすぐに台所原に出る。
亀井谷への道はササに埋もれていた(右)が、今でも通行できるだろうか。
ここまでの緑もきれいだったが、台所原ブナ林に入ると若葉の美しさがいっそう際だつように感じられる。
木々の間には早くも蝉の声が響きわたり、巨樹の下で木漏れ日を受けているだけで生命力がみなぎってきそう。
しかし、ブナ林の美しさに見とれてつい記憶から消えてしまいがちだが、台所原から恐羅漢山頂までは結構な急坂であった・・・次第に息絶え絶え。
途中ひと息ついて、森の中から南西方向?を垣間見ると、遠くに大きな山塊が横たわっている。
手前の顕著なピークは大神ヶ岳で、その奥は安蔵寺山のように思えたのだが、そんなに都合良く見えるものだろうか??
静かなブナ林を抜け、登山者の団体でにぎやかな山頂に到着。
昼食後、立山コースの尾根を一気に下り駐車場へ。予想以上に早く下山できたので、帰路は高速を使わず島根県に出て、美都温泉に入浴し国道9号線経由で山口に帰った。

山頂から北東方向の眺め。期待していたほど遠望はきかなかった。

(※この後、雨続きで7月中旬まで山に登れなかった。)