山名/標高 雲仙(うんぜん)岳
 普賢(ふげん)岳/1357m
 国見(くにみ)岳/1349m
 妙見(みょうけん)岳/1333m
登山日・天候 2007年11月24日(土)・晴
行程 池ノ原園地・妙見駐車場(10:35)〜仁田峠(11:00)〜普賢神社拝殿(11:05)〜薊谷〜紅葉茶屋(11:30)〜普賢岳山頂(11:50-12:25)〜紅葉茶屋(12:45)〜国見岳(13:00)〜妙見神社(13:25)〜妙見展望所(13:35)〜仁田峠(13:55)〜妙見駐車場(14:15)

普賢岳登山の起点は、ロープウェイ乗り場がある仁田峠の下にある池ノ原園地。
雲仙温泉へと続く斜面に整備された公園で、駐車場は道端に数カ所ある。今回は最も上にある妙見駐車場から出発したが、ここから仁田峠までずっと上りで、舗装されているがかなりの急坂だった。
25分かけて仁田峠に到着した。周囲を歩いているのは観光客ばかりで、登山者はかなり浮いた存在。
登山道は、ロープウェイ乗り場の手前から妙見岳に上るルートと、乗り場前の展望台にある普賢神社拝殿から普賢岳に直登するルートがある。
まずは、拝殿から普賢岳山頂へ。
登山道はモミの原生林を通りながら緩やかに下ってゆく。山頂がじわじわと視点の上方に移動していき不安になるが、途中の薊(あざみ)谷からは一転してつづら折りの急坂となる。
この薊谷からは 別のルートも伸びていたが、噴火活動に伴い進入が禁止されている。
普賢岳へと続く急坂の途中、国見岳との鞍部「紅葉茶屋」に出る。以前は茶屋があったのだろうか。現在は数名が休息できそうな空き地があるのみ。
ここから普賢岳に向けては、さらに急坂の直登路となる。まずはササの茂る斜面に取りつき、低灌木の上から巨岩が積み重なった普賢岳山頂が顔を出すと、今度は岩場の急登。一部にロープがつけられているが、足場はしっかりしている。
岩場を上りきると、普賢神社?の祠が正面にお出迎え。背後には平成新山が大きくそびえ立つが、ロープが張られ立ち入りは厳重に禁止されていた。
祠の脇から山頂部の巨岩をよじ登り、一等三角点の山頂に到着。 周囲360度に展望が広がるが、九州本土は霞んでおり、中央山地や市房山、霧島と思しき稜線が雲の上に連なっているのが見えるくらい。
眼前の平成新山は大迫力で、山頂にたどり着いた人たちから次々に歓声が上がっていた。

長崎県の最高峰となってしまった平成新山。火山の持つエネルギーの凄まじさに圧倒されるばかりだった。

普賢岳から妙見岳〜国見岳の稜線を望む。この位置からは先ほど登った九千部岳はよく見えない。
昼食後、紅葉茶屋まで下り、国見岳〜妙見岳をつなぐ稜線へ上る。
この上りは階段がつけられた急坂で、非常に長く感じられたが、実際の距離はそれほどでもない。稜線に出て、まずは右手にそびえる国見岳へ。
ここから山頂までも鎖のつけられた岩をよじ登ったりする(迂回路あり)厳しい道のりだった。
国見岳山頂はかなり狭かったが、展望はこちらも360度で、九千部岳が眼下に小さく見える。
国見岳からは普賢岳と平成新山の標高差がよく分かる。焼けただれたような平成新山の山肌が緑に覆われるのは、いつになるだろうか。
山頂から折り返し、最後のピーク、妙見岳に向かう。稜線上の道はよく整備され、普通の靴の観光客でも問題なく歩いてくることができる。が、そのまま国見岳や普賢岳に向かうことのないよう、道のあちこちに警告の看板(登山の装備と準備が必要)が立てられていた。

(右)稜線からは、平成新山と普賢岳の山頂部が相似形のように見えた。

妙見岳の山頂?と思われる、妙見神社の建つピーク。神社の裏手に細い道が延びており、少し上ると方位板の据えられた広場がある。山頂の標識や三角点などは見えなかった。
神社から少し進むと、妙見展望所に出る。ここは完全に観光エリア。周囲の木には妙見神社のおみくじが結びつけられていた。
展望台からも平成新山の眺めがよいが、周囲は観光客ばかり。リュックを担いだ登山者は肩身が狭かった。
リフト乗り場からは、脇の登山道を下って仁田峠駐車場へ、さらに来た道を下って池ノ原園地に戻った。

早崎瀬戸から望む雲仙岳