山名/標高 大黒(だいこく)山/323m
竜ヶ岳(りゅうがたけ)/366m
大梅(おおうめ)山/276m
登山日・天候 2008年4月19日(土)・晴
メンバー 斉藤(宗)・斉藤(滋)・田中・加藤・伊藤・秋富・和崎
行程 用田グラウンド駐車場(08:45)〜登山口標柱(09:00)〜〜大黒山(09:30)〜〜竜ヶ岳(11:10-11:50)〜(折り返し)〜大梅山分岐(12:35)〜大梅山(13:00)〜いこいの森〜用田グラウンド駐車場(14:05)

この日は亀井谷から恐羅漢山へ登る予定だったが、国道9号を徳佐まで北上すると雨になったため、空が明るい山陽側に引き返し、別の山に登ることにした。国道315号線を鹿野方面に下りながら、行き先を(大黒山経由で)竜ヶ岳に決定し、そのまま一般道を走り周東町へ。
昨年同様、パストラルホール奥の用田グラウンドから登山開始。ちょうど少年野球の大会が行われており、辺りはにぎやかだった。
登山口から少し上り、周囲の見晴らしが良くなると、新緑やツツジの花が登山道を彩り、気持ちをうきうきさせる。北の空にはどんよりとした雲がかかっていたが、大黒山は日差しが暖かく、汗ばむほどの陽気だった。
真砂土と花崗岩の白い地面に岩が折り重なり、その上から新緑やピンクのツツジが覆い被さる。広い日本庭園を歩いているかのような風情。
展望も良く、高照寺山、氷室岳が遠景となり庭園の美しさがいっそう映える。とりわけ目を惹くのが、蓮華山をバックに従えて巨大な築山のような烏帽子岳。野点でもしつらえたくなるような眺めだった。
大黒山山頂から竜ヶ岳縦走路へ。分かっていてもやはり「下山路」の表示しかないのは不安を感じる。この下山路(鞍部までの下り)も道の周囲を新緑が彩り、目を楽しませる。遠望すれば西に熊毛の烏帽子岳、南東には柳井の琴石山やその先の大島の山々が稜線を連ねていた。
鞍部を過ぎ縦走路に入ると、薄暗い樹林帯の中に小さく白いツツジの花。「シロバナウンゼンツツジ」といい、主に伊豆半島や六甲山に分布。中国地方ではこの辺りから東の山で見られるとのこと。
鞍部から陽当たりの良い稜線に出て、新緑とツツジに彩られた縦走路を竜ヶ岳に向かう。
時折展望が開け、尖った特徴的なピークが目に飛び込んでくる。
縦走路はアップダウンを繰り返し、竜ヶ岳に近づくにつれて傾斜を強めてくるが、「山笑う」景色を愛でつつ山頂に到着。大展望を楽しみつつ、昼食休憩をとった。

竜ヶ岳山頂から南東方向の眺め。室津半島、柳井、周防大島の山々を一望。
竜ヶ岳山頂からは来た道を途中まで引き返し、分岐標識に従い大梅山方面へ。
大梅山も新緑が鮮やかだが、登山道の周囲は木々に囲まれ、山頂に立っても展望は乏しい。昨年は山頂から林道(大黒山登山口)にまっすぐ下る道を選んで下山したが、途中の分岐からはそのまま稜線上を進む「下山路」も延びている。今回はこの「下山路」を辿ってみることにした。
「林道への近道」よりも若干距離が長いだけではないかと思っていたこの「下山路」だが、予想を裏切る良いルートだった。
大梅山山頂部の樹林帯を抜けると、大黒山と同じく花崗岩と樹木のコントラストが美しい日本庭園風の散策路となる。
新緑の向こうに、こちらも新緑をまとった大黒山が大きくそびえ、広大な自然庭園はいくら歩いても見飽きることがない。途中にそびえている巨岩は「下大黒岩」と呼ばれ、大黒山山頂の巨岩(上大黒岩と呼ばれる)とともに大黒山の名の由来といわれる。
道はよく踏まれており歩きやすいが、一部にヤセ尾根や切れ落ちた真砂土の急斜面もあるので、景色に見とれすぎないように・・・
東屋の建つ展望地を過ぎると道は下りはじめ、庭園ともお別れである。「いこいの森」の遊歩道を一気に下り、小川沿いの作業道に出る。そのまま作業道を下ると運動公園に帰り着く。