山名/標高 虎ヶ岳(とらがたけ)/414m
烏帽子岳(えぼしがだけ)/412m
葉山(はやま)/323m
茶臼(ちゃうす)山/349m
登山日・天候 2010年10月1日(金)・晴
行程 島田駅(08:35)〜周防旭ルート入口(09:05)〜稜線出合(09:45)〜虎ヶ岳(10:25)〜烏帽子岳(10:50)〜新山展望地(11:15)〜中宮別れ(12:05)〜葉山(12:10)〜茶臼山(12:45-12:55)〜大谷パーキング(13:35)〜下松駅(14:00)

平日の休みを利用して,虎ヶ岳〜茶臼山の縦走を行った。
今回は登山口と下山口が離れているため,JRと徒歩による移動に徹した。
7時台の山陽本線は,新山口から徳山までは通勤・通学者で混雑していたが,徳山を過ぎると急に静かになる。8時30分過ぎに島田駅に到着。ここから周防旭コース登山口までは約2.5km。
県道144号線に沿って北上,立野交差点を左折し島田川を渡った先の三叉路を右折して県道8号に入る。500mほどで右手に旭橋,左手に「光市最高峰虎ヶ岳登山道」の案内板が現れる。
案内板から先の道路は民家に通じており登山者用の駐車場はない。車を駐める場合は旭橋側の河川敷または路肩に駐車スペースがある。
民家の脇に立つ登山口表示から山道に入る。表示には「虎ヶ岳山頂まで約3km,所要時間1時間40分」とある。
登山道は序盤から意外に急坂で,尾根伝いに高度を一気に稼ぐ。展望はほとんどないが,上りの途中にある鉄塔の周辺は伐採されて見晴らしが良い。一見,昨年上った渓月院コースの展望台と勘違いしたが,ここはまだ山の中腹で,登山道は鉄塔手前で分岐しさらに上へと続いていた。
小ピークを越えてさらに上り,稜線上で渓月院からのコースと合流する。右に200mで件の展望台,虎ヶ岳へは左に1940m。
小刻みにアップダウンを繰り返す歩きやすい道で,定光寺コース,常安寺コースなどの合流点を過ぎて短い急坂を上ると虎ヶ岳山頂に到着。平日ということもあり,登山口からここまで人に会うことがなく,山頂も貸切状態だった。

昨年以来おなじみの眺望だが,今回も晴天の割に遠くは霞み気味で,四国,九州は視認できなかった。
虎ヶ岳山頂で小休止の後,茶臼山への縦走路に入る。
部分ごとには歩いている道だが,一気に縦走するのは初めてである。あらためて案内標示を見ると,茶臼山までの距離「6260m」が重くのしかかる。烏帽子岳山頂を踏んでも,残りはまだ5km以上。
縦走路は,ここまでの登山道に比べるとやや荒れた感じ。イノシシの盛大な掘り起こし跡や,草が伸びて道を覆い隠しているところもあったが,何よりうっとうしいのが,道の両脇の枝に渡された蜘蛛の巣。茶臼山の手前まで,いくらはらっても途切れることなく続いていた。
烏帽子岳から二段スロープを下り,妙見コルから上り返して新山展望地を通過。何度かピークを越すと,前方に茶臼山と懸山が見えてきた。蜘蛛の巣をはらいながらさらに進み,中宮別れの先から急斜面をはい上ると葉山山頂。ここでこの日初めて人に出会う(地籍調査)。この付近にはイノシシが多いから注意してくださいとのこと。
縦走路は茶臼山山頂手前で下松からの登山道と合流し(茶臼別れ),蜘蛛の巣のない,広く快適な道に戻った。山頂で一休みし,東豊井コースから下山。
昨年はたまたま初冬から冬場に歩いた茶臼山〜烏帽子岳縦走コースだが,実際のところ蜘蛛の観察を目的にしないのなら,この時期に歩くのがベストである。
笠戸島,大華山や下松市街を眺めながら東豊井コースを下り,歩道橋を渡って大谷パーキングに到着。ここから下松駅までは2km弱の道のり。国道188号線に沿って徳山方面に進み,歩道伝いに下松市内へ下る。日立病院の横を通り,踏切手前の角を右に曲がれば下松駅前に出られる。