山名/標高 竜王(りゅうおう)山/614m
登山日・天候 2011年1月14日(金)・晴ときどき曇
行程 深坂茶屋(09:20)〜福江Bコース分岐(09:45)〜県道244号線〜竜王神社下宮(10:45)〜吉見コース登山口(10:55)〜竜王山(12:00)〜牡鋤先山(12:10)〜牝鋤先山(12:20)〜深坂キャンプ場〜深坂茶屋(13:00)

深坂茶屋から水天宮の前を通って樹林帯に入り,いくつもある踏み跡のひとつを選んで尾根まで上る。「シタキ場山」と名付けられた240mピーク付近で稜線上の広い道に合流したら,鋤先山が眼前に大きくそびえ立つ北に向かい,少し下って鞍部に出る。
鞍部には分岐標識があり,竜王山と深坂ため池(こちらがメインコース),安岡,そして「福江」に道が分かれる四叉路となっている。今日はここから福江コース(B)に下ることにした。
福江の標識が示す先には,森の中を下る細い踏み跡が一筋。足を踏み入れるとすぐに急な下りとなり,踏み跡はしばしば錯綜する。木の幹や枝に巻かれたテープを頼りに,滑りやすい斜面を慎重に下っていった。
分岐点からふもとの福江Bコース入口まで,実際の所要時間は20分くらいだったが,30〜40分は歩いたような気分だった。人工の橋を渡り,平坦な道に出てホッと一息。道はやがて舗装された車道に変わり,民家の前を抜けて県道と交差する。
竜王山,鬼ヶ城の西麓を通って川棚温泉に通じる県道244号線が,福江コースの下山路と垂直に交わっている。ここを右折し北に進むと,吉見コース登山口まで約1.5km。
一見,見晴らしがよく歩きやすそうに見える道だが,路肩が非常に狭く,歩道どころか人が歩く隙間もほとんどない。見通しの悪いカーブはヒヤヒヤしながら小走りに抜け,登山口の前に出た。ここも実際の時間(約25分)より相当長く歩いたように感じた。
吉見コースに入る前に,まずは竜王神社下宮に参拝。
下宮参拝をすませ,再び県道沿いに出て吉見コースにとりついた。約7年ぶりの登山道は記憶どおりの急坂で,連日の寒さの中にあっても,額から汗がふき出てきた。
しかし,そんな暑さも最初のうちだけ。高度を上げるにつれてピンと張り詰める空気の中,道の周囲に残された雪も次第に多くなり,やがて道の真ん中に踏み跡だけを残す状態となった。
(左)上宮への石段には雪が降り積もり,「裸足でお上がり下さい」の言葉にも躊躇せざるを得ない。残念ながら今回は鳥居の前からの参拝とした。

上宮を過ぎると積雪はまた少し深くなる。5〜10cmくらいだが,登山者に踏み固められているので普段どおりのペースで歩いていけた。



山頂も一面の雪。上空は曇っていたが見晴らしは良く,ほぼ360度の展望を楽しめた。
上は東半分,下は西半分の眺め。
山頂からは雪をかぶった階段を下り,牝鋤先山から東の尾根を下ってキャンプ場に出た。

今回の経路は,福江コースがかなり荒れており,また県道244号線が歩行者に優しくない道であるため,あまりおすすめはできません。