火ノ山連峰の北麓に位置する潟上地区の集会所「潟上会館」前の橋を渡り,潟上中学校体育館の背後にそびえ立つ岩屋山に向かって進む。
体育館の先で右手に「陶来楽夢山歩登山入口」の標識が立つ。ここから少し奥に進むと「鯨岩」の案内板が現れるので,標識の示す方に踏み跡をたどってゆく。
|
登山道はやや荒れ気味の直登の後,右に折れてトラバース路となる。上方に大きな岩が見えたと思うと上りに転じ,その巨岩を巻くようにして正面に出る。
「正面」から見る岩の風体は,確かに鯨を連想させて迫力があるが,上方から見るとこの巨体が一枚岩でないことが分かる。(右) |
鯨岩からさらに続く巨岩の間を抜けて,「標高約210m」の標識が立つ岩屋山に到着。正面には火ノ山連峰のピークが折り重なり,新鮮な眺めとなっている。
次のピーク(北V)には,方位板が取れて柱だけとなった標識が立っている。道は二手に分かれ,左手を少し下ると磨崖仏が並ぶ岩場(行き止まり),正面の細い道が「見晴らし台」を経て陶ヶ岳に続く縦走路である。少し判りにくいので注意。 |
岩に刻まれた仏の姿は,あまり大きくないが数が多く,見ごたえがある。道は岩の上で途切れてしまうので,北Vの分岐点まで引き返す。 |
陶ヶ岳への縦走路に入るとすぐ右手に「見晴らし台」の標示がある岩のテラスが現れ,上に立つと北面の大パノラマが広がる。
|
見晴らし台を過ぎて,陶ヶ岳との鞍部に下ると,天明期に建てられたという石鳥居の前に出る。ここからは「名田島」への下り道も分岐してるが,この道は消滅しているとのこと。鳥居をくぐって「陶ヶ岳」方面に進むと,間もなく「肩の広場」に出て正面コースと合流。ここからはいつもの急斜面を上って山頂へ。
この日は晴れていたが,空一面にもやがかかり遠望はきかなかった。また日を改めて,見晴らしの良い日に火ノ山連峰完全縦走に挑戦したい。 |