山名/標高 太華山(たいかざん)/362m
登山日・天候 2013年11月16日(土)・晴ときどき曇
行程 華西登山口(07:40)〜太華山山頂・展望台(08:15-08:35)〜牧ヶ岳(08:50)〜水谷山(09:25)〜獅子岩(09:30)〜庄ノ浦登山口(09:50)〜厳島神社(10:50)〜華西登山口(11:15)

大島半島には,最高地点の太華山から南西の庄ノ浦地区まで稜線上に縦走路が開かれている。
単独で縦走する場合,登山口と下山口の間が最短でも8km程度離れているため,この間の移動方法に工夫が必要だが,今回は下山後に最短ルートを徒歩で移動することにして,いつもの華西登山口から山頂に上った。
不動尊の置かれた山頂広場から奥に進み階段を下り,笠戸島方面の眺めが良い展望広場へ向かう。
雲間からこぼれる朝日が笠戸湾に金色の輝きと,不思議な形をした雲の影を落としている。初冬の朝を思わせる風景を味わった後,標識に従い庄ノ浦方面へ。
縦走路は樹林帯の中を下り,車道(上り)を横断して再び樹林帯をくぐり,車道(下り)の側に出る。前方左手に無線中継施設があり,縦走路はその脇から山中に続いている。ここから先は利用者が少ないのか荒れた感じになるが,道幅は広く迷う心配はない。
緩いアップダウンを何度か繰り返し到着した「牧ヶ岳」は,枝に山名標識がかかっているだけで展望はなく,寂しい山頂だった。
牧ヶ岳から先は道の状況がさらに悪化,あちこちに朝露をたっぷり含んだ草が被っており,通り抜けるうちにズボンがびしょ濡れになってしまった。
大楠(笠戸湾)と奈切(徳山湾)からの道が交差する鞍部を過ぎると見晴らしの良い場所に出る。岩の上に立ち,ズボンを乾かしながら周囲の眺めを楽しんだ。
展望所を過ぎ,さらに濡れた草をかき分けて行くと,道の状況は次第に回復。やがて道端に「水谷山」の標識がぶら下がる木の前に出る。ここも眺めがなく物足りないが,少し進むと「獅子岩」の標識があり,この岩場からは笠戸湾側のパノラマが広がる。なお,獅子に似た岩は特に見当たらなかった。
獅子岩を過ぎるとまもなく縦走路は庄ノ浦に向けて下りはじめる。道端の錆びて字がよく読めない標識によると"縦走ハイキングコース入口まで1km"?とのこと。道の状況も概ね良く,どんどん下っていき市道の側に出た。
ここから左(東)に下ると大島地区,右(西)に上ると出光油槽施設の脇を抜けて華西登山口まで約8kmの道のり。今回は右に8kmのルートを歩いたが,左に数十m下ったところに数台分の駐車スペースがあったので,この道をグループで歩く場合はこちらに車を1台置いておくと便利である。
油槽施設に沿ってつけられた市道はすぐに狭くなり,左手に金網,右手に雑木林を見ながら車1台分くらいの道幅を延々と歩くこととなった。
緑に囲まれてはいるが,油槽施設の方から石油の臭いが漂ってきて,あまり快適なウォーキングコースとはいえない道を1時間弱でようやく広い市道と合流。その後はおだやかに晴れた徳山湾の景色を眺めながら30分程度で華西登山口に到着した。