山名/標高 大平山(おおひらやま)/631m
登山日・天候 2014年3月22日(土)・晴ときどき曇
行程 JR富海駅(09:00)〜瀧谷寺前(09:15)〜琴音の滝(09:25-09:30)〜いこいの森(09:40-09:50)〜藤兵衛無線中継所(10:10)〜山頂ロープウェイ乗り場(10:25)〜山頂(10:30-10:40)〜(阿弥陀寺コース)〜阿弥陀寺念仏堂(11:25)

山陽本線・富海駅で下車,駅舎を出てすぐ左に線路脇を進み,踏切を渡って国道2号線に向かう。
国道に出たら周南市(椿峠)方面に数百m進み,押しボタン式信号の立つ交差点に「大平山登山口・琴音の滝」の標柱を見て山の方(北)に進む。
山陽自動車道の高架をくぐり瀧谷寺前に出ると,琴音の滝とハイキングコースの分岐標識が立っている。ここから未舗装路となり,少し上ると堰堤に出てコースが2つに分岐。行き先はどちらも琴音の滝で,直進は「上の道」,右折は「下の道」とある。今回は下の道に入ってみた。
あまり広くない踏み跡を渓流伝いに進み,小さな滝を見送ってさらに上ると,東屋と赤い小さな橋が見えてくる。その先に,流れ落ちる水と不動明王像。
東屋の前を左に少し上ると,先ほど分かれた「上の道」と合流。上部を切り取られ支柱だけが残る石鳥居(?)の先に,大平山への道が続く。
数百m進むと「千畳敷」と名付けられた広い渓流地,その先には手水石と基壇の一部が残る「妙見堂址」。社殿は鳥居と共に撤去されたか?
大平山自体はあまり高い山ではないが,海辺から上りはじめるので標高差は意外に大きい。少し足が疲れてきた頃に展望の良い伐採地が現れたので,穏やかな早春の海を眺めながら小休止を取った。残念ながら空気が霞み(PM2.5か?),晴天の割に遠望はきかない。
今はただの展望広場だが,辺りにはモミジなどの苗木が植えられ,未来への期待を込めて「いこいの森」の看板が立てられていた。
「いこいの森」から先は少し踏み跡が細くなるが,要所には「大平山」の方向を示す表示があるので迷う心配は少ない。
樹林帯の中をしばらく上ると視界が開け,正面金網越しにNTTの藤兵衛無線中継所が現れる。施設の正面に出て舗装路を少し進むと再び樹林帯の中に登山道が分岐する(舗装路をそのまま進んでも山頂に出られる)。この樹林帯を抜けた先には,アンテナが立ち並ぶ見慣れた山頂の風景が浮かぶ。
登山道は遊歩道に変わり,階段を上ると展望台,ロープウェイ乗り場の施設。その先のツツジが植えられた斜面を上がると一等三角補点の山頂。
「登山」としてここに来たのは約11年ぶりである。山頂標識の回りに並んでいたブランコなどの遊具は撤去されていた。

山頂も霞み気味で,防府市街地と瀬戸内海の大パノラマも今ひとつすっきりしない。

下山路は,山頂の北に開かれた踏み跡を阿弥陀寺へ下る。溜池のほとりを回り,車道を少し下ると,ガードレールに小さな案内板が付けられている。ここから山林に入り踏み跡をたどると,阿弥陀寺念仏堂の裏手に出る。檜皮葺の重厚な山門は現在修復工事中で,全体がカバーに覆われていた。