山名/標高 南平台(なんぺいだい)/1216m
鞍ヶ戸(くらがど)/1344m
鶴見岳(つるみだけ)/1375m
登山日・天候 2014年5月17日(土)・曇 
行程 鶴見嶽駐車場(07:40)〜山上権現社(07:50)〜南平台分岐(08:10)〜踊石(08:25)〜南平台(08:45)〜西の窪分岐(09:05)〜馬の背(09:15)〜鞍ヶ戸(09:35)〜(折り返し)〜馬の背(10:05)〜鶴見岳(10:20-10:30)〜山上権現社(11:20)〜鶴見嶽駐車場(11:25)

九州横断道路を別府から湯布院方面へ,「城島高原入口」交差点を過ぎてすぐ右手に見える鳥居から舗装された林道に入り,狭い道を2〜3分で広い駐車場(入口に"鶴見嶽駐車場"の建設記念碑)に到着する。
ここからは鶴見岳一気登山道の火男火売神社(山上権現)が近く,駐車場の先に続く平坦な道を数分でおなじみの石段の下に出るが,車止めの柵が渡された「神輿道」の坂を上れば,石段をパスして社殿の脇に直接出られる。
新緑が芽吹き,野鳥の声がにぎやかな登山道を上ってゆくと,「一気登山大会」ではいつも見過ごしていた小さな標識の前に出る。普段はそのまま直進し鶴見岳山頂を目指すが,今回は左に分かれる踏み跡から「南平台を経て鞍ヶ戸又は西登山口に至る」の看板に従って進んだ。
南平台方面の道は,ジグザグの急登が続く一気登山道に比べ緩やかな上りで歩きやすい。踏み跡もしっかりしており,薄い木漏れ日を浴びながらどこまでも歩いて行けそうな心持ちになる。
道を遮るように森の中に横たわる「踊石」。周囲に注連縄が張られたこの巨岩には,地震の前に踊り出すとの言い伝えが残されている。現在は岩の上や左右に根を張った木が「踊り」を抑え込んでいるように見える。
踊石の上に登山道の分岐案内があり,南平台に直登する道と鞍ヶ戸方面に進む道が分かれる。ここで南平台への道を見過ごしても,10分くらい上るともう一ヶ所南平台への分岐がある。今回はここから上らず,次の分岐から南平台に向かうことにした。
分岐から左手の踏み跡に入り少し進むと樹林帯を抜け,正面にドーム状の南平台ピークが現れる。道はこの先再び樹林帯に入りジグザグの上りを経て山頂に到着。
由布岳,鞍ヶ戸,鶴見岳の3ピークが一望できる展望地にはミヤマキリシマが多く自生し,もうすぐ見頃を迎えそうであった。
分岐まで引き返し,「西登山口」方面に下ると明るく開けた場所に出る。登山道分岐にある「西の窪」の標示は,このあたり一帯の呼び名らしい。
踏み跡がはっきりしない木々の間を進むと,西登山口から上ってきた道が合流し,鶴見岳と鞍ヶ戸の中間点「馬の背」に続く道が上方に続く。上るにつれてガレて滑りやすい路面となる。
馬の背に出ると,鶴見岳の真向かいに大きくせり出した鞍ヶ戸のピーク。近そうなので,ちょっと足を延ばすことにした。が・・・
実は正面の尖峰はニセモノで,実際の鞍ヶ戸山頂は奥に見える平坦な稜線の奥の方。片道10分くらいを見込んでいたが,実際は往復で50分かかってしまった。
鞍ヶ戸山頂から馬の背に引き返す途中では,鶴見岳から歩いてきたと思われる2〜3の縦走グループとすれ違った。
(左)縦走路上から南平台を見下ろす。左後方は城島高原。遊園地の観覧車などが見える。

(右)鶴見岳の山腹から勢いよく立ち上る噴気。馬の背周辺では風に乗って硫黄臭が漂っていた。

鶴見岳山頂のミヤマキリシマはまだ2〜3部咲きといったところ。帰路はいつもの一気登山道を下った。