天狗石山(左)と高杉山(右)。中央奥に毛無山。 |
サイオトスキー場前を横切る県道を島根県境の来尾峠へと進むとピーク手前に登山口があり,5〜6台分の駐車スペースがある。 登山道は序盤からかなりの急坂だが,15〜20分くらい上ると平坦で見晴らしの良い草尾根に出る。 |
尾根道の向こう,ススキと灌木の上に天狗石山と高杉山が並びたち,近くの岩に上って周囲を見渡すと,日本海側の眺めも良い。 東には三瓶山,大山の影も浮かんでおり,山頂からの眺めにいちだんと期待が高まる。 |
しばらく踏み跡をたどり,やがて「天狗石」の名の由来のような巨石群が森の中に現れると,山頂は近い。 |
周囲の木が伸びたためか,展望台に立っても三角点の岩上に立っても眺めはほとんど変わらず,見渡せる範囲は一部に限られるが,江津の海岸から大江高山,三瓶山,大山,その右(南)側には比婆山と思われる山塊も見える。6月に登った本明山も,北の海辺に連なる山々の中にあるのだろう。 山頂からの眺めを楽しんだ後,今回初登頂となる三ツ石山へ続く縦走路に足を踏み入れた。 |
山頂からの眺め。深入山よりも15〜16km東に寄っているぶん,三瓶山も大山もより近くに見える(ような気がする)。 |
この辺りは「キナイ(=木無)原」と呼ばれ,古くから木炭生産のために樹木が伐採され見晴らしの良い草原であったことから,林道が通じアンテナ中継基地等の施設が建ち並んでいる。一般車両も通行できるので,天狗石山はここから登るのが最短の登山コース(片道約10分)となる。 NTT無線中継基地の先で舗装路が2手に分かれているので左の道に入り,道なりに進む。振り向くと天狗石山が低く盛り上がっている。 |
入口はヤブで覆われ先行きに不安を感じるがすぐに本線に合流し,その後ははっきりした踏み跡が続く。 |
もう少し歩いても何の目印もなければ引き返すことにしようと思い始めたころ,ようやく縦走路の途中に立つ山頂標識と三角点の前に出る。 周囲は木に囲まれ展望はほとんどない。今回はここで来た道を引き返し,天狗石山に戻った。 |
三叉路になっており,右に別れてスキー場に下る道の先には「乳母御前」の祠が見えているが,まずは高杉山へ直進。 |
ブナ林を抜け,踏み跡が二手に分岐している場所に出るとそこが高杉山の山頂となっている。小さな標識があるだけで見晴らしはきかない。 分岐を左に行くとすぐ行き止まりとなるが,終点に大きな岩があり,上に立つと南から西にかけての展望が良い。(下画像) |
祠の先は未舗装の林道となっており,スキー場まで緩やかな下りが続く。ゲレンデを抜け県道に出て,上り坂を10分ほどで起点の来尾峠に戻った。 |