山名/標高 |
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登山日・天候 | 2016年3月20日(日)・晴ときどき曇 | |
行程 | 登山口駐車場(11:30)〜山頂広場(11:55-12:05)〜(折り返し)〜登山口駐車場(12:25) | |
万葉集に収められた柿本人麿の歌「石見の海打歌の山の木の間より我が振る袖を妹見つらむか」にある「打歌の山」は,この大道山であると言われ,「打歌山(うちうたやま,うつうたやま)」の別名を持つ。 標高はさほど高くなく,山頂まで広い道(山頂アンテナ施設の作業道)が通じており誰でも気楽に登れる山となっている。毎年元日には初日の出遙拝登山(山頂で豚汁などが振る舞われる),山の東側中腹にある一畑薬師堂の例祭が行われる5月上旬にも登山大会が開催され,市民に広く親しまれている。 登山道は北麓の平原地区から,前述の作業道(未舗装)を往復するコースが一般的だが,元は東麓の下平地区から薬師堂を経由して山頂に立つコースがメインルートであったらしい。 |
国道191号線を益田市内から萩方面へ進み,JR山陰本線「戸田小浜」駅手前に立つ「大道山」「戸田柿本神社」の案内標示から左折,正面に大道山を見ながら市道を道なりに進む。 1km足らずで右手に戸田柿本神社。ここは帰りに参拝することにして,さらに市道を直進。カーブが続く狭い道を2kmほど走ると視界が開け,平原公民館前に出る。二手に分かれた道を案内板に従い右の道へ。数百m先の分岐でも登山口の案内を見て右へ。すぐに未舗装路となり,この道が山頂まで続いている。道路左側の空き地(5台程度駐車可)に駐車して登山開始。 |
100mおきに距離標示が立ち,登山道というよりウォーキングコースの趣。上りと下りで異なるメッセージが見える標柱など,芸が細かくて面白い。 以前は路傍に石を積んで顔を描いただけの素朴なお地蔵様が置かれていたが,今回は見つけられなかった。(右画像 2009.11撮影) |
上ってきた道の反対側に一畑薬師堂の案内があった。こちらは山の南麓につけられた登山道で,時間に余裕があれば周回ルートとすることもできる。 二等三角点419.5mはこの薬師堂看板とアンテナ施設の間にぽつんと立っている。開けた場所だが周囲は木に囲まれ,見晴らしはほとんどない。 |
休憩所の東屋付近は広く伐採され,須佐の高山から益田市街地まで,場所を変えながら概ね180度の眺めが楽しめる。 |
北側,麓の平原地区と戸田小浜を眼下に望む。 |
北東から東にかけて,益田市街地とその奥に連なる山々。 |
この戸田地区は「柿本人麿生誕の地」と伝えられ,戸田柿本神社の宮司を代々努める(現在49代目)綾部家の庭には遺髪塚もある。 人麿は「人丸さん」として信仰され,「ひとまる=火止まる」から火難除け,あるいは「人生まる」として安産の御利益もあるとされている。 |