岩場に出てからも,崩落など安全対策によりルートが変更され,大観峰の手前にあった崖っぷちの展望岩には近寄れなくなった。 |
2体の磨崖仏を望む広場がロングトレイル(T-1)基点となっている。石段を下って受付で拝観料を払い,県道に出て次のポイント「真木大堂」に向かった。 |
真木大堂に納められた仏像を見るためには拝観料が必要だが,境内を抜けるだけなら無料。本堂の先には休憩所と思しき東屋が設けられていた。 |
石段を下り,別ルートで岩山を越える途中に「夕日観音」「朝日観音」がある。それぞれの名は,祀られている岩場の向きに由来すると思われる。 小崎地区に下り,あらためて岩山(間戸岩屋)を振り返ると,田園風景の中に垂直に奇岩が立ち並ぶ神々しい景観となっている。 |
背後にどっしりそびえる西叡山の上にある高山寺がT-1コース終点。今日はさらにT-2コース途中の富貴寺まで歩くことになっている。まだまだ先は長い。 ちょうど昼になったので,小崎の「ほたるの館」で休憩をとった。営業は2月を除く偶数月の第2日曜日のみとのことだが,トイレは常時使用できる。 |
途中「岩屋観音」「奥愛宕社」などに立ち寄りながら高度を稼ぎ,西叡山の山頂に近づくとようやく勾配の緩やかな道となる。なお,トレイルのコースには西叡山山頂は含まれていないが,高山寺の境内から登山道が延びており,山頂には展望台も設置されている。 |
一見すると民家のような岩脇寺の本堂から山道に入り,多くの石仏が置かれた奥の院の前を通る。一ヶ所にまとめられているが,説明によると八十八ヶ所を表したもので,元は分散しておかれていたのかもしれない。やや高い岩場には磨崖仏も彫られていたが,草に埋もれ見つけにくくなっていた。 |
実際このあたりは別に目印を見落としてもどうにかなる道だったのだが,その先で民家の間から七田観音に上る道の分岐には何の目印もなく,少し迷ってしまった。昨年から歩きはじめたこちらもだんだん慣れて,目立たない目印も見つけられるようになってきたが,まだまだ標識類が不十分な場所は多い。 七田観音から山道を下り,川向こうに「其田の飛び石」を見送るとまもなく富貴寺。なんとか日暮れ前にゴールできた。 |