山名/標高 福西山(ふくにしやま)/253m
大海山(おおみやま)/325m
登山日・天候 2018年2月17日(土)・晴
行程 セミナーパーク第5駐車場(09:55)〜のぞみの里入口(10:00)〜鋳銭司配水池(10:05)〜尾根出合(10:20)〜福西山(10:35-10:40)〜亀尾滝・林道分岐(11:20)〜大海山(11:30-11:45)〜中岳(12:00)〜癒やしの池(12:20)〜大河内林道〜セミナーパーク第5駐車場(13:05)
ルート軌跡

秋穂二島・仁光寺付近からの眺め。

火の山山頂からの眺め。(2012.04)


セミナーパークを挟んで火ノ山と向かい合う福西山へは,南の尾根伝いに開かれた大海山との縦走路のほか,西側の仁光寺や鋳銭司配水池から上るルートもある。今回は鋳銭司配水池から上り,大海山まで縦走して仁光寺に下る周回コースをとってみた。
火ノ山登山でいつも利用するセミナーパークの第5駐車場から県道に出て,道路向かい側の老人ホーム隣の「グループホームのぞみの里」看板から奥の道に入る。車止めのチェーンがかけられた道をまっすぐ進んでいくと「山口川東調整池」,その先鋳銭司配水池の前で舗装路は行き止まりとなる。
配水池の柵の前から左の雑木林に入り,目印と踏み跡を頼りに配水池の裏側から山道をどんどん上っていくと15分ほどで尾根に合流,さらにやせ尾根を上ると周囲の木々の丈が低くなり,右手に火ノ山,左手に長沢池が見えてくる。踏み跡は概ねはっきりしているが,山頂手前にシダに覆われて足下の見えないところもある。
尾根を上りきったところで道が二手に分かれ,分岐の脇に立つ木の幹に小さな「福西山252.9m」の標識。ずいぶん地味な山頂だなと思っていたら,右に分かれる道(仁光寺からの登山道)の先に先行者が1人。行ってみると,三角点と少し大きめの古びた標識があり,こちらが本当の山頂らしい。近くの木には登山者ノートが入ったポストもくくりつけられている。ちなみに,この場所からの眺望は得られないが,斜面を少し下ると火ノ山を一望できる展望所がある。

大海山(亀尾山)への縦走は,先ほどの分岐から左に分かれた道をとる。最初の下りはロープの付けられた急斜面だが,その後しばらくは緩やかなアップダウンが続く。大海山までの距離はだいたい2.5kmくらいで,比較的歩きやすい道だが展望がほとんどないので実際の時間以上に長く歩いた気がした。
右に「亀尾の滝・大河内林道・仁光寺」への道が分岐する鞍部に出ると,大海山山頂は近い。分岐を直進すると一気に急登となり,上りきったところで「立岩・不動滝ルート」と合流,標識に従って進むとすぐに見晴らしの良い山頂に到着した。すでに3〜4のグループが休憩しており,近年の人気の高さを実感する。
この後の予定ルートは,勘十郎岳縦走路に出てから「癒やしの池」方面に下ることとなるが,大海山山頂標柱のすぐ裏に踏み跡が延びていたので,試しに下ってみた。この踏み跡の途中には「大海山直登新ルート」の標識がつけられ,山頂から樹林帯の中を一気に下っていく。どこまで下るか分からないので今回は途中で引き返したが,あらためて通常の縦走路を下ると,途中で直登ルートと合流しているのを発見。わざわざ戻る必要はなかった。ちなみにこのルートの開通は2015年2月11日(標識に記載)。
下山ルートとなる「癒やしの池」への分岐は縦走路の途中となるが,いったん通過して,勘十郎岳手前の中岳(220m)から眺望を楽しんだ後,引き返すことにした。
中岳から「癒やしの池」分岐まで戻り,荒れ気味の道を渓流沿いに下ったところで,大海山山頂手前で分岐していた道と丁字に合流する。
左に下ると仁光寺,右の大海山方面へ上り返すと,すぐに癒やしの池への道が左へ分岐する。しばらく雪が続いていたからか,この時期にしては渓流の水量が多い。
分岐から片道5分ほどで癒やしの池に到着。池の向こうに見えるのが,先ほど縦走してきた稜線のようである。
来た道を引き返し,丁字路から先はかなり道が荒れていたが,じきに歩きやすい道になり大河内林道に合流する。道なりに歩いて行くと視界が開け,正面に火ノ山がそびえ立つ仁光寺地区に下った。千坊川砂防公園からのコースに比べると展望は乏しいぶん登山者も少なく,静かに歩きたい人には良いコースである。