山名/標高 道後(どうご)山/1269m
鳥取県(日南町)と広島県(庄原市西城町・東城町)の境界にそびえる山。山頂部はなだらかな準隆起平原となっており、歩きやすく展望がよいハイキングコースとして人気が高い。
タタラ製鉄の用材として森林が伐採され、草地となった山頂周辺では明治から昭和30年代頃まで牛の放牧が行われていた。現在も登山道の脇に点在する石塁は、牛の無断越境を防ぐため県境に沿って築かれたもので「万里の長城」とも呼ばれる。
登山道は、広島県側の「月見ヶ丘」からが一般的で利用しやすい。西側中腹の鍵掛(かっかけ)峠を抜ける国道183号線から道後山スキー場方面に上り、次第に狭くなる道の行き止まりがキャンプ場と駐車場のある登山口。ここの標高はすでに1000mを越えており、岩樋山山頂まで登れば、あとは快適な草原の散歩道となる。晴天時は猫山、比婆山など付近の山々から北方遙かにそびえる大山まで、360度の眺望が楽しめる。

山 行 記 録
2001.06.10 タニウツギが咲く初夏の登山道。
2007.08.18 夏の朝、山上から大山を遠望。
2012.10.16 紅葉が進む秋の道後山。


駐車場、トイレが設置された月見ヶ丘。後にそびえるのは道後山の前衛、岩樋山。
案内板によると山頂への道は「遊歩道」。


山野草の宝庫としても知られる道後山。初夏から初秋にかけて登山道を彩る花々の一部。