山名/標高

青海島・高山からの眺め。
右が花尾山(03.03.17)
花尾山(はなおざん)/669m
長門市,と美祢市の境界に位置し,日本海と瀬戸内海の分水嶺となっている山。円錐形の整った山容から「長門富士」「於福富士」「嘉万富士」の異名も持つ。
古くは「権現山」とも呼ばれ,現在でも山頂一帯は長門市の渋木八幡宮社有地となっている。その山頂には2体の石像が祀られており,鎌倉時代に刻まれたと思われる銘文が残っている。信仰の山あるいは修験道の山としての歴史は古い。また、山の中腹にはたたら製鉄に関する遺跡も残されている。
登山道は北麓の長門市市ノ尾と,南麓の美祢市秋芳町別府に開かれている。市ノ尾からは近年新しいコースが開かれ,旧来の市ノ尾コースを「鈩(たたら)コース」,新コースを「本谷コース」と名付けている。古くから開けていた道はいずれも整備され歩きやすいが,本谷コースは一部踏み跡が不明瞭な場所がある。
秋芳町側の山麓に湧く「別府弁天池」(右画像)は,日本の名水百選に指定されている。

山 行 記 録
2001.06.16 長門市・市ノ尾コース
2007.03.17 秋芳町・別府コース
2013.02.23 長門市市ノ尾の新ルート「本谷コース」を上り,従来のルート「鈩コース」を下る。


美祢市於福「道の駅おふく」前(左)と、秋芳町嘉万(右)からの眺め。(2007.03)