山名/標高 日暮(ひぐれ)ヶ岳/694m

(少年自然の家から望む日暮ヶ岳。/2002.05)

山口徳地少年自然の家の背後にそびえる山(この山の中腹に少年自然の家がある)。宿泊研修に来る学校や諸団体が登ることが多く、登山道は良く整備されている。
山名は、山の東麓にあった「日暮」という名の集落に由来するもの。この集落の名について、享保年間に書かれた「地下上申」には「日暮と申小名は、往古猟師此所へ行候へば朝の内行候ても日暮のやうに有之、又翌日行き候ても如是故日暮と云いならはし候」とある。
付近の山林は、鎌倉時代に重源上人勧進による東大寺再建のための材木を切り出した場所。山の麓を流れる佐波川には、当時の材木運び出しに使われた「関水」の遺構が今も残っている。
山頂には深さ1m余りの人工的に掘られた大きな穴が残されている。これは、第二次大戦当時の監視所跡。穴の中に人が入り、飛んでくる飛行機のエンジン(当時はプロペラ?)音を聴いたという。山頂は西から南にかけての展望が良く、男岳、東・西鳳翩山から大平山までが一望できる。

(山頂・監視所跡。/2003.01)

山 行 記 録
2002.05.02 自然の家から登山道をたどる。
2004.01.27 雪の日暮ヶ岳。


山頂からの眺め。(2003.01)


山頂手前、見通しのきかなかった国有林が伐採され、展望が良くなっていた。(2003.10)


上空からの眺め。(2003.05)


徳地町船路・間方地区から望む日暮ヶ岳。(2003.11)


日暮ヶ岳の山肌が夕陽に染まる。
少年自然の家から撮影。(2003.11)


雪の朝、少年自然の家から撮影。(2005.02)