山名/標高

益田川越しに望む比礼振山(2012.12)
比礼振山(ひれふりやま)/358m

山頂の展望台(2013.01)
比礼振山は旧・益田市の東端にあたる乙子(おとこ)町にあり,市内の各所から富士山型の整った山容を望むことができる。「石見小富士」の別名を持ち,古くから霊峰として信仰をあつめてきた。山頂に蔵王権現が祀られていることから, 地元では「権現山」あるいは「乙子の権現さん」とも呼ばれ,親しまれている。山腹にある佐昆売(さひめ)山神社は木花咲耶姫(コノハナサクヤヒメ。富士山浅間大社にも祀られている)を祭神とし,社殿のそばから湧き出る水は名水といわれ持ち帰る人も多い。
山頂まで舗装路が通じ,一般車も通行できるので登山としては面白みに欠けるが,特別な装備を必要としないので,ウォーキングや児童の遠足コースとしても利用される。なお,佐昆売山神社から山頂にかけての道は,冬季は積雪・凍結していることもある。
山頂からは益田市街地を眼下に,須佐高山から浜田市三隅にかけて日本海側の眺望が広がる。以前は西中国山地方面の展望も良かったようだが,現在は木々が生い茂り,落葉の時期に枝の隙間からいくつかの山を確認できる程度である。

山 行 記 録
2003.01.03 初詣登山(乙子コース)
2016.03.21 乙子コース〜山頂からの眺望