山名/標高 春日山(かすがやま)/989m
春日山は,旧美濃郡(現益田市)の美都・匹見町境にそびえる山で,古くは「神出ヶ嶽」とも呼ばれた女人禁制の霊峰であった。現在の山頂にたつ祠は,1954(昭和29)年に匹見・美都の有志により建立されたもので,春日大社より分祀された祭神を祀り,春日大明神として信仰をあつめている。建立の年の8月5日を祭日と定め,第一回目の祭事には80人余の人々が集い,にぎわったという。以後毎年この日に山頂で祭事が執り行われ,地域住民と県内外の登山者との交流行事として定着している。当日は美都の子供神楽が奉納され,匹見の角寿司が参拝者にふるまわれる。
登山道は美都町と匹見町両方に開かれ,途中で合流して山頂への1本道となる。美都町(みと自然の森)側のルートの方が距離が長く,途中にアップダウンがあり歩きにくいため,8月5日の神事は匹見側を集合・出発地点としている。2014年現在,匹見町側から山頂手前まで未舗装の林道が延びており,今後の整備状況によっては登山ルートが大きく影響を受ける可能性がある。
山頂からは南東から北西にかけて展望が良く,特に恐羅漢山や冠山など,西中国山地の名だたる山々が連なる南東の大パノラマは圧巻である。

山 行 記 録
2002.10.09 みと自然の森から急いで往復。
2014.11.23 みと自然の森からゆっくり往復。