山名/標高 祖母(そぼ)山/1756m

五ヶ所高原の三秀台に建つウェストン記念碑。
(2002.05)
大分・熊本・宮崎の3県にまたがる高峰。神武天皇の祖母に当たる豊玉姫命(トヨタマヒメノミコト)を山頂に祀っていることが山名の由来とされる。戦前は九州の最高峰とされ、1890(明治23)年11月に「日本アルプスの父」ウォルター・ウェストンも登山に訪れている(槍ヶ岳登頂の2年前)。
主な登山口は大分県に3ヶ所、宮崎県に1ヶ所あり、このうち宮崎県高千穂町の五ヶ所高原から林道を経由して山頂に向かう「北谷ルート」は、古くからメインルートとして利用されていた道で、ウェストンもここから登頂している。登山口からの標高差は他のルートに比べ小さく(といっても累積で1000mくらい)比較的登りやすい。ここからはいくつかのバリエーションルートも開かれている。
大分県側は、竹田市の神原(こうばる)渓谷からのルート、豊後大野市(旧緒方町)の上畑地区及び尾平鉱山跡からのルート(宮原、黒金山尾根)が知られている。加えて、東にそびえる傾山(1602m)との間には障子岳、古祖母山、本谷山などのピークを従えた全長約18kmの長大な縦走路が延びている。
いずれの登山口も阿蘇山や九重山に比べ交通の便が悪く、日帰り山行の場合はマイカー利用が前提となる。道も狭く、場所によっては舗装もされていない。運転には充分注意が必要。

山 行 記 録
2002.05.25 北谷・風穴ルートから祖母山頂へ。縦走路を天狗岩まで往復し、通常のルートで北谷へ下山。
2005.06.04 尾平から黒金山尾根を上り障子岳へ。引き返して祖母山頂。下山路は宮原ルートを利用。


久住高原越しに望む祖母〜傾の稜線...扇ヶ鼻からの眺め。(2004.07)


大崩・五葉岳から祖母〜傾の稜線を遠望。(2005.04)