山名/標高 砥石郷(といしごう)山/1177m

恐羅漢登山道から砥石郷山を望む。
(2003.05)
西中国山地最高峰・恐羅漢山の北東にそびえる砥石郷山は、古くは「長石山」と呼ばれていた山だが、南東に深く切れ落ちた牛小屋谷の渓流より砥石が採れたことから「砥石川山」の呼び名が生じ、やがて現在の表記に転じたといわれる。
登山道は恐羅漢山と同じく牛小屋高原(恐羅漢スキー場)または中ノ甲林道から入り、夏焼峠(なつやけのきびれ)から恐羅漢と逆方向に尾根を上るコースがよく利用されているが、北側の餅ノ木林道旧道(最近、舗装された大規模林道が完成した)の田代川沿いから尾根を直登するコースも存在する。こちらのコースは利用する人が少なく、ササの下刈りが行われていなければヤブ漕ぎの難コースとなるおそれもあるが、砥石郷の数少ないバリエーションルートとして押さえておきたい。
なお、この田代からの登山道は国土地理院地形図には記載されておらず、牛小屋谷の遊歩道も崩壊が進んでいるので、周回ルートとして利用する場合は充分な注意が必要。
山頂付近には「魔の池」と呼ばれる湿地があり、モリアオガエルの産卵場所として知られる。

山 行 記 録
2004.12.15 田代から砥石郷山〜夏焼峠〜恐羅漢山〜立山尾根〜牛小屋谷〜田代を周回。
2006.06.18 牛小屋高原から夏焼峠〜砥石郷山往復〜中ノ甲林道〜台所原〜恐羅漢山〜立山尾根〜牛小屋高原。


臥龍山・展望岩からの眺め。(2005.05)