大会名 2003年しまなみ海道100kmウルトラ遠足大会
開催日・天候 2003年6月7日(土)・晴
開催地 広島県福山市・尾道市、愛媛県今治市ほか
部門 100kmのみ
参加者 しもさん、ホトトギス、カブさん
コース概要 5:00に福山城(福山市)をスタート〜尾道市〜尾道大橋〜向島〜因島大橋〜因島〜生口橋〜生口島〜多々羅大橋〜大三島〜大三島橋〜伯方島〜伯方・大島大橋〜大島〜来島海峡(第一〜第三)大橋〜今治城(今治市)にゴール。制限時間16時間。
参加賞 Tシャツ、バスタオル、食券など
コメント ■スタート前
レース当日、午前3時30分起床(30分寝坊)
ウルトラのレース前夜は神経が高ぶるためあまり寝つけず。
受付会場のキャッスルホテルでしもさんカブさんに初対面
チーム「10進RUN漫」と「不如帰」(「帰らずが如く」ということはゴールに帰れない?)のシールをもらいシャツやポーチに貼る。スタート地点の福山城前でチームでスクラム、そして雄たけび。
5時スタート
■尾道大橋手前エード20.2kmまで
スタート直後は昨年と同じくスローペース、2号線バイパスのトンネルをいくつも抜ける。
トンネル内は熱気が妙にこもっている。昨年は涼しかったのに。
尾道大橋が近づくが、何だか両足が重い。昨日、郵便局めぐりで広島市内を20km走ったせいか?
20km地点まで2時間33分
■35km因島エードまで
向島に入り、熱さのせいで体から汗が一気に出てしまう。(体調が崩れるパターンです)
実は汗が一気にでると、疲労が激しくなり、足がほとんど動かなくなるのである。
まだ前半なのに、うしろのランナーにどんどん抜かれる。前半での予想外の苦戦にやけくそになり、自販機のコーラのボタンを押す。(コーラはレース後半なのに)
後ろからしもさんが「だいじょうぶですか」と声をかけ抜いていく。
因島に渡り、エードの生絞りのオレンジジュース。今年は手際がよく、並ばなくても何杯も飲める。結局2杯飲んだ。絞りたてはうまい。
35kmまで4時間34分
■中間地点まで
オレンジジュースが効いたのか、いくらか持ち直す。
因島のコースは少し山に入っていくので、上り坂がある。歩こうかと思ったが、向島の遅れを取り戻そうとゆっくりでも走る。生口島に渡り、もう少しで中間地点。とにかく中間地点についたら、ゆっくり休憩できるぞと思い聞かせ、無理して走る。(無理して走ったのが、結局致命傷になった)
中間地点まで6時間27分(昨年より約30分遅い)
■中間地点
体育館の板間にばたんと倒れこむ。
汗がどくどく流れる。しばらく横になる。体が鉛のように動かない。
撮影班 ワキチャン兄弟とカブさん
用意していた果肉入りゼリーを口に入れるが、戻しそうになる。
気分転換にめたろ〜さんに電話する。高岳は気持ちいいだろうなあと想像する。
結局40分休憩したが、いくら休憩しても休憩し足らないようであった。
■大三島エード62.6kmまで
中間地点を正午過ぎスタート。足が走ろうとする気にならない。結局歩く。
歩くと他の歩くランナーにも次々抜かれる。多田羅大橋がなかなか近づかない。
同じチームの撮影班の兄弟くんが遅い私を待ってくれた。元気がないポーズをしてカメラに収まり、申し訳なく思う。
やっと、大三島エード到着(9時間25分)、氷水につけた冷たいタオルをもらう。
■伯方島エード71.4kmまで
大三島の売店でかき氷を買い、手にもったまま走る。
突然阪神タイガースのユニフォームのチームメンバーに、もの凄いスピードで追いぬかれる。
(ゲーム差9.0に感じた。阪神ぶっちぎりの優勝だろうか?)
伯方島に渡ったところでリタイアをしようかと言っている大阪のランナーが私に話しかけた。胃腸の調子が悪く、無理して走るのはよそうと判断したらしい。伯方島エード71.4kmの近くにバス停があるので、あと3kmいかないとダメですよと教えてあげる。しかし、私も昨年気持ちよく駆けぬけた伯方島の下り坂が走れない。歩いてしまう。やがて、さっきバス停の位置を教えてあげたランナーに追いつかれてしまった。
そして伯方島エード。ランナー1人ずつ、ゼッケンと名前を呼び上げてくれる。
「ゼッケン686番、○○さーん、がんばってくださーい。」 うれしくなって、手を振る。しかし、なぜか頭の中はリタイアに向けて駆けぬけていた。伯方島エード名物素麺を食べる。今年はやけにしょっぱい。
午後4時6分リタイア。
【しまなみ三句】
 しまなみにそびゆる橋や雲の嶺
   (レース中、分厚い雲がいつ出てくるだろうか心待ちでした。でも結局出なかった。)
 言ふまいと念じ出ている暑さかな
   (そのとおりです。精神的に弱いとよけい暑く感じます。)
 燃へ尽きて素麺のどにひっかかり
   (伯方島エード。そのときの心境です。)
本来はしまなみの美しい自然、人情を題材に俳句を考えたかったですが、皮肉っぽい川柳みたいのになってしまいました。

(ホトトギス)

深夜の謎の書き込み・・・そういうわけだったんですね。
●前夜
阿蘇組さんが車中の蚊に悩まされている頃、私は都合により欠場の香川の友人"のぶさん"からツアーを譲っていただき、ハイグレードなホテルのふかふかベッドの上で寝かせていただきました。蚊に刺された、はらださん、さくらさん。のっけからすみません。
しっかり寝ようと思ったのですが、相部屋の方の"ガ行5段活用のいびき"に、熟睡は断念しました。
●3:00
ロビーで朝食の配布がありました。鳥丼と冷やしうどんでした。かなりのボリュームでしたが、レースのことを思い、しっかり食べました。
●3:30
カブさん、ホトトギスさんと合流。ホトトギスさん、はじめまして。
カブさんから、チーム名、個人名を書いた自作のステッカーをいただきました。とてもかっこよくて上等なものでした
"shimo"ステッカーと友人の"nob"ステッカーをランシャツのあちこちに張りました。のぶさんからの一泊一食のご恩をしっかり帰さねば・・。気合いが入ります。
ホトトギスさんは漢字の名前ステッカー"不如帰"をお尻にも張ってました。何かのおまじないだったのでしょうか??。お尻はお尻でも、まさにピンポイントの位置でしたから・・。
●4:50
スタート前、福山城を背に、チーム "10進RUN満"のメンバーで円陣を組み、順番に雄叫びを上げました。私は、急きょ内容を変更し「今治に着くまでに2kg太るゾ〜 オ〜!!」と叫びました。 今回、写真担当のワキチャンは、「この人ならできる。」と"素"で受け止めていたようです。
●5:00
スタート。とってものんびりとした、和やかなスタートです。信号待ちもあったりで、5km通過が40:00でした。
併走していたカブさんは、ポーチの内側に各エイド通過予定時間をしっかりと書いており、既にこの時点で冷や汗タラタラでした。カブさん、だいぶ、焦ってますね。今日は勝てるかも・・。
5km以降は32〜33分/5kmのペースで行きましたが、おいしいものの誘惑に負け、10km地点で早くも温かいうどんをいただくなど、序盤からエイドに費やす時間がちょっと多めです。
10〜15km間のいくつかのトンネルは、空気が悪く、次回はマスクを持ってきたらいいなと思いました。
20kmを走ってやっと最初の橋、尾道大橋が見えてきます。"しまなみ海道"という実感がようやくわいてきます。橋の上では取材班のワキチャン兄弟がスタンバッていました。弟くんがチーム9名のナンバーを腕に直に書いて、メンバーの通過を後方のお兄ちゃんカメラに無線で伝えるという徹底ぶりでした。彼らのご協力でいい写真をどっさりいただきました。後日、CDにも焼いてくれるそうです。ありがとうございました。
●28km地点
自動販売機でコーラを買っている人、発見。 あっ、あのあごひもは、ホトトギスさん。「調子悪い時はコーラ、コーラ・・。」と繰り返し言いながら飲んでました。前日、郵便局めぐりで、20km走ったと聞いてましたから、ちょっと心配です
●30km
因島大橋は、暑い日差しを避け桁下を走れる一番快適なところでした。カブさんと併走して渡りました。こんなコースが近所にあったらいいなあと二人で話しました。 夏、涼しくて、雨もしのげる因島大橋の桁下歩道です。
●因島エイド
はらださんおすすめの、しぼりたてオレンジジュースはちゃっかり2杯いただきました。たとえようのない、ぜいたくな一品でした。
●中間点
到着は6時間10分でした。この辺から、脚に黄信号が点滅します。走る気持ちはあっても歩幅が・・。
●伯方島エイド
一方、食欲の方は絶好調で、そうめんは、私の場合、おかわりの方法が、いつの間にか、わんこそば状態になってました。
しっかり、7杯いただきました。
更に2つ先のエイドでのことです。選手の多くが、なにやら「さっきのエイドで、冷たいそうめんを食べて胃の調子をくずした。」と話しをしていました。私は、そこでもそうめんをいただいてましたけど・・。
●80km
11時間50分で通過。ひょっとして阿蘇組はもう誰かが・・。と思った時に電話が鳴る。かんじさんからでした。元気な声にこちらも勇気づけられました。かんじさん、好記録、おめでとうございます。既に、めたろ〜さんと取材班をやっておられました。
●87km
ゴールまで500m!
来島海峡大橋の絶景とその長さに感動しました。
渡り初めは日も高く、昨年のはらださんより早いかなと思いきや、4.5km先の渡り終えまでに日も傾き、ありゃりゃと思っていた頃に、番号未登録の方からお電話。はらださんでした。「ゴールした〜?」と聞かれ、「夕日、観てま〜す。」とお返事。場所はすぐ理解していただけました。「いいな〜。がんばってね〜。」といつもの優しいお言葉に、また元気が出てきました。象の脚のはずのはらださんの声は、とてもさわやかでした。??まさか、ゴールしているとは・・。おめでとうございます。高配当のはらださんの複勝馬券(象券?)、買っておくべきでした。他には、ホトトギスさんからリタイヤの知らせもあったりして、なんとか頑張らねばと気合いを入れます。
●ラストは最終エイドもスルー(私としては奇跡!!)して、無事、完踏できました。
手元計測で15時間11分42秒でした。 はじめての100km挑戦。最近の練習量からすると、完踏できたので今回は良しとします。ゴール時間からみても、この大会を選択して正解でした。もっと走り込んで、秋のウルトラでの"サブ14"、頑張ります。
私は、方向音痴なもので、エイドの名前が覚え切れませんでした。次回のウルトラには、メモ用紙を携帯することにします。
カブさんの初ウルトラは、粘りの走りで、13時間51分のゴールでした。おみごとです。いつも、目一杯、力を出し切るカブさんには頭が下がります。私がゴールした時には、椅子に座ったまま寝ておられました。あしたのジョーの最終回のようで、全身が白くなっているようでした。 まぶしかったです。
(しもさん)
記録
選手名 部  門 タイム 順 位 備  考
カブさん 100km 13:51:00 275 エントリー 848名
出走者/完走者
802/578
(完走率 72%)
トップ成績 08:44:40
しもさん 15:11:29 453
ホトトギス リタイア  
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