大会名 2004えびす・だいこく100kmマラソン
開催日・天候 2004年5月23日(日)・晴
開催地 島根県美保関町、平田市、出雲市、大社町ほか
部門 100km(個人の部・チームの部)
参加者 かんじ・・・100km個人の部
コース概要 島根半島を縦断する100kmマラソン。制限時間は14時間。
島根半島の東端、美保関町(美保神社)をスタートし、前半は入り組んだ海岸線に沿って走る、山越えなどもあり起伏が大きいコース。後半は宍道湖畔から平田市、出雲市を抜けて島根半島の西端、大社町(大社ご縁広場)にゴールする平坦なコース。
詳細は大会ホームページにて... http://www.morinoc.com/ebisu-daikoku/
参加賞 Tシャツ、わかめなど。
コメント えびす様を祀る美保が関神社からだいこく様を祀る出雲大社まで走ってきました。
こぢんまりとした大会で参加費も安いのに、四万十や阿蘇に比べても給水や食事が見劣りしないほどすばらしい大会でした。ロケーションも最高です。みなさんもぜひ来年は走ってみて下さい。
と言う事で、いちおうレースを振り返ってみます。

スタート
大会HPにあるようにスタート地点で参加者全員の記念撮影。ランパンランシャツでは少し肌寒いくらいのいい天気に恵まれた。
体調はイマイチだが、スタート地点に立っていられることに喜びがこみ上げてくる。えびす様に今日の完踏をお願いして、ぐるりと見渡すと全員の顔が確認できるくらいのちょうどいい参加人数だ。これから一緒に走る仲間の顔はみんな輝いている。

10qまで 53:53
境港の湾内を左手に望みながらゆっくりと進む。みんな最近のウルトラ大会の話をしながら走っている。気持のいいさわやかな朝の海だ。
7q付近からは半島の峠を越えて日本海側へ。なんとも澄んだ海に見とれてしまう。風もなく穏やかだ。ぼんやりと隠岐の島影も望めるほど天気はいい。どこまでも続く海岸線にランナーが溶け込んでいくように思えた。

20qまで 51:33 1:45:26
アップダウンは続く。まだ余裕があるので景色の素晴らしさに楽しいランとなった。

30qまで 55:11 2:40:37
23qの最初の食事エイドに入ると真っ先に目に飛び込んできたのはスイカだ。今シーズン初物。おいしく頂きながら周りを見渡すと、さすがに漁師の町らしくメカブの味噌汁やおむすびの他にイカの煮付もあり、和やかな雰囲気。地元の人たち総出の心づくしのもてなしはランナーとの交流を楽しんでいるように思えた。参加してよかった〜。

40qまで 58:49 3:39:26
チェリーロードという名の峠道(高低差105m)も何とかゆっくり越えた。それにしても各交差点や曲がり角には必ず路上に矢印の表示がしてある。大会スタッフの準備には頭が下がる。しばらくすると岩国から参加のOさんが見えてきた。去年は9時間ちょっとで完踏している人だ。どうやら腰を痛めて下りはキツそうだ。

50qまで 61:34 4:41:00
片句の山越え(高低差152m)は鹿島の原子力発電所を見下ろしながらの苦しいランとなった。一緒に走ったbT5番の人と、泣き言を言い合いながら走ることに。

60qまで 64:11 5:45:11
54qのエイドに到着するとヤレヤレと腰を下ろしてしまった。ここはしっかりおむすびと漬物を食べた。朝預けた荷物はここで受け取りまたゴールまで配送してもらえる。ザックの中からカメラを出してパチリ。
ここからは最大の難所の横手林道で、高低差は148m。阿蘇に比べると、ひとつひとつの峠の険しさは無いもののタフなコースであることに変わりはない。

70qまで 61:56 6:47:07
65qぐらいから日本海とお別れして、宍道湖側への峠道になる。
この頃になると下りを走るのが辛くなる。結局下りながら歩いてしまうことも多くなった。これには自分自身で情けなくなる。

80qまで 66:16 7:53:23
アップダウンはもう無い。でも太陽と向かい風に逆らって進むのも辛い。何とかこのままゴールまでと甘い考えがよぎる。と言うより、もう思考能力が衰えてきたようだ。
宍道湖が見えてきたら最後の食事エイド。しかし名物シジミ汁ものどを通らない。

90qまで 73:45 9:07:08
暑い。国道のそばを走るので日陰もなければ車も多い。我慢大会になってきた。でもやっぱりここまで来ると各エイドのスタッフの方々には感謝の一言だ。次第に走っている時間より歩きのほうが多くなる。
もうゴールタイムは予測出来なくなった。ただエイドのコーラをガブ飲みするだけだ。

100qまで 107:40
ついに足は言う事をきかなくなった。ほとんど歩いてたまに走るくらいだ。
それにしても国道を走る車の中からの声援が多い。前後を振り返ると自分ひとりなので、こりゃ頑張らねばとは思うが、どうにも足が進まない。最後の出雲大社の表参道だけは笑顔で走りたかったが、それもかなわず足を引きずるようにしてゴ〜ル。
タイム10:54:48。143人出走、95人完走中36位。

ゴール後はすぐそばのホテルで入浴&休憩ができる。四階の風呂から見下ろすと、出雲大社の大鳥居の下を懸命にゴールに向かう選手を確認できる。○○さんはまだかなぁ?といいながらお風呂につかるのです。

(かんじ)
記録
選手名 部  門 タイム 順 位 備  考
かんじ 100km個人 10:54:48 36 完走者95人
利用温泉 ホテル出雲(大社町)
その他 ついでに今回の行程をざっと書いておきます。
前日の土曜日に朝早く自宅を出て、途中で植物の宝庫「立久恵峡」を散策。実は山陰に行く目的の半分は「立久恵峡」を散策することでした。ある人に言わせると、「立久恵峡」は山陰の宝石箱なのだそうだ。ここにしか自生しない植物がたくさんありまるでおとぎの国へ迷い込んだようだ。(笑わないで下さい。オッサンは真面目にそう思っているのです。)
昼には出雲大社にお参り。ゴール地点の大社町ご縁広場に車を置き、ザックにテントとシュラフを詰め込んで一畑電車で終点「松江しんじ湖温泉駅」へ。そこで駅前の足湯に浸かって地元の常連さん達としばしおしゃべり。(松江弁はよ〜わからんです)
暗くなるとビールを仕入れて松江市役所そばの公園へ。お散歩中の犬にことわりを言って隅のほうに幕営。2時に起床。また足湯を覗いてみると今度は若者のたまり場に。またここで1時間温まり市役所を4時発の大会用バスに乗り込む。5時にスタート地点の美保が関神社到着。5時半スタートだったので忙しかったです。でもたのしかったなぁ〜