大会名 2010橘湾岸スーパーマラニック273島原ステージ大会

大会詳細

開催日・天候 2010年10月10日(日)・晴
参加者 かんじ・・・100km
和崎・・・43km
コメント 橘湾岸スーパーマラニック島原ステージ43kmの部に参加しました。かんじさんは100kmの部に参加です。
8日(金)20時に山口を出発し,雨の長崎道を走って諫早IC手前の木場PAで車中泊しました。
9日(土)も朝から小雨が降り,山はガスに覆われて何も見えないので,雲仙登山は諦めて長崎市内へ向かいました。歴史文化博物館を起点に「龍馬伝」ゆかりの地を歩いて巡るという趣向の,6km程度のウォーキングでしたが,実際に見て回ると,標柱が立つだけの幕末史跡よりも,聖福寺や崇福寺など,由緒ある中国式寺院の方が強く印象に残りました。
午後からは晴れ間が出てきたので,雲仙の温泉街に近い絹笠山(870m)に軽く上り,小浜温泉に到着。夕方にはすっかり天気が回復し,橘湾にきれいな夕焼けが広がりました。

聖福寺「鬼塀」

崇福寺三門

崇福寺第一峰門(国宝)

橘湾の落日

10日(日)0時,満天の星空の下で100kmの部スタートを見送り,再び車内に戻って5時まで寝直しです。
06:00 小浜温泉
08:00 島原駅
10:00 スタート
朝6時過ぎに小浜バスセンターを出発し,終点の愛野駅(島原鉄道)から列車に乗り換えて島原へ移動。今回は第2・第4日曜日のみ販売される,1日1000円のフリーパスが利用できました(通常は1600円程度)。小浜から島原までの所要時間は2時間弱。バスも列車も海沿いを走るので,車窓からの眺めが抜群です。
島原駅前には高い建物がなく,正面に島原城が見えるので,迷うことなく受付会場に到着。着替えを済ませ,ゴール行きの荷物を預けてもまだ時間が充分にあるので,島原城内を散策しました。
43kmの部は,スタート時間が8時〜11時まで分かれており(自己申告制),10時の正規スタートに並んだのは,参加者24名のうちの1/4くらい。「とにかく次のエイドを目指して坂を上ってください」という激励?をいただいた後,スタート。

島原鉄道「愛の駅」(愛野駅)

島原城と眉山

武家屋敷跡
眉山ロード
10:20-11:35
武家屋敷跡を抜け,眉山とその奥の平成新山に向かい,県道58号線を西進。緩い上りですが,陽当たりが良すぎるのでこの時点で汗が噴き出します。この上りの途中で「がまだすロード」への分岐がありました。「がまだす」とは熊本の方言で「頑張る」の意。有明海の向こうには熊本市から宇土半島まで一望でき,金峰山もくっきり見えました。
県道58号線から207号線「眉山ロード」に分かれると,いちだんと勾配がきつくなります。歩きを交えながら43kmの部最初のエイド(千本木湧水)を通過。100kmのランナーを2人追い抜き,急坂を上って眉山登山口を過ぎると,正面に平成新山が大きくそびえ立ちます。ジオパーク国内認定第1号も充分納得できる壮大な風景に圧倒されます。
眉山ロード最高所を過ぎ,下りはじめてすぐにチェックポイント(平成新山展望園地)。先行していた100kmのランナーも2〜3人休んでいました。ここで杏仁豆腐をコップで2杯いただき,国道57号線との合流点まで(脚のダメージを心配しつつも)一気に降下しました。この下りは,正面に有明海,背後に雲仙岳を望む絶景パノラマコースとなっています。交通量も少ないので走りやすい区間でした。

かつての大火砕流跡地に緑が甦りつつあった
11:40 水無大橋
13:05 俵石展望所
14:00 仁田峠入口
国道57号線に出てすぐの無人エイドで水分補給し,水無大橋を渡る途中に70km地点の標示がありました。残り30km。単純に2分割すると雲仙まで15kmの上り,そこから先小浜温泉まで15kmの下りか?
「雲仙登山道路」57号線は最初は緩い上りで,若干の追い風を受けて快調に走れました。75km手前のエイドで冷や奴(ざる豆腐)と梨,各種ドリンクをいただき,引き続き快調な走りを・・・と思ったのもつかの間,数km先から国道は急勾配となり,歩道もなくなって狭い路側帯を注意して歩くばかりとなってしまいました。大幅にペースダウンし,次のエイド(俵石展望所)まで5.1kmを約50分,次の無人エイド(道路公園)までは3.7kmに約35分かかっています。
仁田峠入口(標高約740m)を過ぎると国道はようやく下りに転じ,路側帯が広がって歩道も現れてきました。紅葉がはじまりかけた雲仙は,下界に比べ気候もいくらか涼しく,温泉街を気分良く駆け抜けて行きました。しかし・・・

国道の脇にある「五合目」の碑

俵石展望所からは天草の眺めが良い
14:25 大叫喚地獄
14:50 小地獄温泉
チェックポイントのある「大叫喚地獄」の入口を見つけられないまま,その先のエイド(雲仙おやまの情報館)に着いてしまいました。他にも「行き過ぎてしまった」ランナーが2〜3人いたので,スタッフの方の案内でコースを逆戻りしました。
「地獄」自体は温泉街のすぐ脇(コース左手)に広がっており見落としようがないのですが,そこへの入口が路上に書かれていると思ったのが誤算で,実は方向案内の小さな標識しかなかったとのこと。観光地のため路上ペイントは許可されないそうです。
無事到着した大叫喚地獄から,とっくにゴールして休んでいるであろうかんじさんに電話すると,意外にも「ゴールまであと5km」の返事。ずいぶん苦戦しているようです。
再度訪れたエイドでは,そうめんやゼリーに加え,ノンアルコールビールのサービス。はじめて飲みましたが,やはりアルコールがあった方が美味しいです。
エイドを出ると,本コース唯一の山道(1km弱)を抜けて小地獄温泉に向かいます。このトレイルで3〜4人を抜くことに成功,そのまま勢いで国道に出て,いよいよゴールまでの長い下りに入ります。

意外に広い雲仙地獄

龍馬ビール(0%)

約1kmのトレイルラン♪
15:50 木場集会所
16:15 国道57号線
16:31 ゴール
国道57号線から389号線分岐を口之津方面に下り,途中から舗装された林道に入って上木場の集落を抜け,グリーンロード(広域農道)から国道57号線に戻り,小浜温泉に下ります。国道分岐点からでも約630mの下り坂です。長い長いラストスパートといきたいところですが,足が疲れているのでそれほど加速できません。とにかく重力に任せてひたすら下りました。
木場集会所前の最後のエイドで栗の渋皮煮をいただき,さらに少し下ってグリーンロードとの交差点を右折,トンネルを抜けると本コース中の最後の上りが待っています。おそらく1kmくらいの緩い上りでしたが,倍以上に長く,辛く感じました。
ゴールまで残り3kmの表示を見て57号線に戻ると,道端にはまだ「標高100m」の標示があり,あらためて標高差を実感しました。ラスト500mでやっと陽が傾いた海辺の平坦路に出て,南本町公民館にゴールしました。

木場地区の棚田

トンネル内で「あと5km」

グリーンロードから望む多良岳
ゴール後は,隣の国民宿舎望洋荘に入浴。諫早ICから高速に入ってからは,筑紫野〜太宰府の渋滞を回避するため佐賀の金竜SAで1時間休憩し,22時を過ぎても賑やかな古賀SAで遅い夕食の後,0時前に小郡ICに到着しました。

(和崎)

今回はレースはともかく雲仙に行くのが初めてなので、わくわくの遠足気分でした。
「しわい」から、なか3週間でのウルトラは始めてのこと。おまけに午前0時スタートというのも初体験。ともかくゆっくり楽しんで全エイドの食事制覇を目標に掲げていました。
スタート会場の公民館では仮眠もできますが、みんなワイワイガヤガヤで楽しそうです。アーリースタート(23:00)の選手を見送って正規0時スタートの人数は少なくなりました。ちょっとさみしいですが、主催者からスタート前に注意事項発表。
「前半の夜明け前までは面白くも何ともありません。本当の楽しさは後半です。くれぐれもこの間にリタイヤされませんように!!」→まっこと、おもしろーもなぁ〜んもなかったぜよ!!(前日の長崎竜馬観光のためこんな感想です。)
とりあえず少ないライトの明かりを頼りにゆっくり走りだしました。そして30キロ過ぎでは国道から脇道へそれ、原城址へ。そこは例の天草四郎ゆかりの激戦地だったのでしょうか?街灯のない上り坂を過ぎるとエイドがあり、そのまた奥にチェックポイントがありました。(小浜出身の知人によると、あの辺りではめったやたらと手を合わせてはいけないとのことでした。霊感が強い人は特に注意とか…ひえ〜)

島原駅舎
で、やっとこさ明るくなったのは島原駅付近。それにしても島原半島は農業が盛んなのでしょうね。前半のほとんどの地区で、何かの(牛or鶏)臭いに満たされていました。極めつけは島原駅前にたどり着いたとき。やたら鶏の臭いが…と思って国道の反対側を見ると立派な鶏舎が見事に並んでいました。駅の真正面です。
それから島原市街を通って57キロ島原城のエイドで具雑煮、寒ざらしと赤飯をいただき、気合いを入れて後半のアップダウンに突入しました。…でもやっぱり撃沈でした。小刻みより登りと下りがまとまっているほうがいいかと思いましたが、結局どっちも大変。去年の完走記やてれっとのU野さんのブログにもありましたが、しまいにゃ腹が立ってきました。最後の延々と続く急な下りでは走ったというよりただボロボロにしていただいたという感じでした。また参加するかと聞かれたらちょっと考え中です。でも小浜温泉を堪能していないので来年は43キロコースに参加しましょうか。

それから今回の大会では噂通りエイドが充実していました。最初から律儀に立ち止まって完食を目指しましたが、80キロ過ぎから残念ながら達成できませんでした。特に良かったのが、手作りのにんじんゼリー、トマトゼリーです。これはつるっとした喉ごしで疲れた胃腸にやさしい食べ物でした。

sakuraiさん>
チカチカランプありがとうございました。大活躍でした。でも夜が明けた頃、島原の駅手前で道路に落っことしていまい、見事にバラバラになってしまいました。また修理して使いたいと思います。

(かんじ)
記録
選手名 部  門 タイム 順 位 備  考
かんじ 100km 15:40:28 31 実距離101.5km
和崎 43km 06:31:38 12 実距離44.5km
利用温泉 小浜温泉浜の湯国民宿舎望洋荘
その他