同じ四国・愛媛県の石鎚(いしづち)山(1982m)に次ぐ、西日本第二の高峰。 山上はその名に反し明るい日差しに包まれたなだらかな笹原が広がり、「剣」らしいところは どこにも見あたらない。唯一、山頂手前にそそり立つ「大剣」と呼ばれる巨岩が、いかめしい 表情で登山者を見下ろしている。 この山名は、源平合戦の折り、讃岐国屋島で敗れた平家方の擁する安徳天皇が秘かに阿波国祖谷山 に落ちのび(〜つまり壇ノ浦で入水した天皇は替え玉)、崩御した後に御剣をこの山頂に 埋めご神体としたという言い伝えに由来するもの。 現在は東祖谷山村の見ノ越にある劔神社から山頂を目指す登山道が最も一般的で、マラソンコースも この登山道を利用している。登山道入り口からしばらくは自然林に覆われた木陰の道が続くが、登 山リフト終点の西島からは植生が低木やササに変わり、山頂まで見晴らしの良い道が続く。 (画像は剣山山頂にて。ササに覆われたピークの向こうに次郎笈がそびえ立つ) |
舗装路を約8km登り、トンネルを抜けると、劔神社の石段が待っている。 ここを上りきると、マラソンコースはいよいよ登山道へ。 登山道序盤は、自然林に覆われ暑さはそれほどでもないが、かなりの急坂で まったく走れない。 息を切らしながらひたすら山頂目指して「歩く」。 (左)リフト終点「西島」から剣山山頂を望む。
さすが西日本第二の高峰。山頂は遙かに高く、ゴールはまだ遠い・・・ここから先の道は高木がなくなり、傾斜も比較的緩やかとなる。 |
(左)左手奥の山が三嶺(みうね/1893m)。徳島県と高知県にまたがり「四国で最も美しい山」として人気が高い。 (中・右)次郎笈(じろうぎゅう/1929m)。 こちらも笹原に覆われた美しい山。剣山頂から延びる縦走路はこの山を経て三嶺へと登山者を招く。 |
マラソンのゴールは、山頂ピークを通過し少し下ったところにある。 ゴール手前で立ち止まり写真を撮っていたら、周囲の人たちから 「たいした余裕だ」と笑われた。タイムは振るわなかったが・・・
(右)ゴール後、あらためて記念撮影。
手に持っているのは、ゴール地点で配られた参加賞のバスタオル。 (左)山頂部から一の森(いちのもり/1879m)へ続く縦走路の手前にある展望台。 木屋平村が眼下にかすむ。
(右)リフトで下山。ちなみにこの「剣山登山リフト」の正規運賃は 大人往復1700円(片道のみは1000円)。 |