山名/標高 物見ヶ岳(ものみがだけ)/746m 
登山日・天候 2001年7月29日(日)・曇 
行程 阿東町親睦〜山頂〜天狗岩(折り返し)
山頂までの所要時間:約1時間30分
 
阿東町と山口市の境に位置し、日本海に流れ出る阿武川水系と、瀬戸内に流れ出る 仁保川〜椹野川水系との分水嶺になっている。
山頂からの眺望が良く、中世に物見(見張り場あるいは狼煙場)として利用されて いたのが山名の由来。
 
 


あいにくの曇り空で、登山開始直後からの樹林帯の中も、夏の朝とは思えない暗さ。
崩落しかけた部分もあり、足元に注意しながら沢との合流点を目指す。


沢に出る。ここからしばらくは沢沿いに遡上。下山時の「お楽しみ」を渓流の中へ・・・
(中)道端でマムシに遭遇!  保護色で目立たないだけに怖い。
(右)形はユニークだが、たぶん毒キノコ いずれにせよ食べたくはない。


この時期、涼しさにホッとする・・・はずの沢登りルートだが、この日はまるで風が吹かず
周囲をうっすら覆い始めたガスのせいもあってか、非常に湿度が高く蒸し暑い。
枝を揺らすと、水滴がパラパラと降りかかる。地面も湿っていて滑りやすい。


山頂付近。ガスはますます濃くなり、写真を撮ってもこのとおり (心霊写真ではありません)。
急坂を上りきり主尾根へ。さらに藪をかき分け、数分で山頂に到着。


物見ヶ岳山頂。数年前に周囲の藪を刈り払ったそうだが、現在は再び藪に囲まれ、眺望は ほとんどきかない。
今回のメンバー・・・斉藤夫妻、田中(善)、加藤、和崎の5名。


山頂から南西の方角に5分ほど藪をこぎ、「天狗岩」と呼ばれる大岩に到着。
晴れていれば東西鳳翩山や男岳、その向こうの小郡町まで遠望できるという。
しかし、この日はガスに覆われていて眺めはいまひとつ。鳳翩山の同定も困難だった。


(左)高羽(たかば)ヶ岳(761m)。物見ヶ岳と主尾根を通じ縦走が可能。
(中)天狗岩より山口市仁保地区(仁保上郷)を望む。昔はこちらからも道が開かれており
登山可能だったそうだが、現在は木々に覆いつくされ、登山道は確認できない。
(右)大きなダニ!(実物は5mm位)  ライム病などを媒介する、小さいが危険な存在。


来た道を渓谷まで引き返す。ようやく木漏れ日が差し込み始めた沢のほとりに座り、
渓流で冷やしたメロン、トマトをかじる(もちろんビールも)。至福のひととき。

下界では参院選の投票が待っている。