山名/標高 狗留孫(くるそん)山/544m
登山日・天候 2002年4月4日(木)・晴
行程 法華寺〜奥の院〜510mピーク(折り返し)〜法華寺
所要時間:往路1時間、復路40分
徳地町の中心地、堀地区を見下ろす位置にある霊峰。西国33ヶ所(観音信仰)に基づいて 開かれた信仰の山で、登山道の傍らには数多くの石仏や磨崖仏が並べられている。
なお「狗留孫山」は、山口県内では豊北町にも同名の山が存在し、広島県の冠山にも 「狗留孫岩」があることから、ありふれた山名のように感じられるが、他には奈良県〜三重県 にまたがる倶留尊(くろそ)山くらいしか見あたらない名前である。



徳地町の新居にほど近い法華寺(庄方観音)の裏手から登山道がはじまる。
参道口の案内に従って歩道橋を上り、中国自動車道を越えて登山道に入る。

登山道のあちこちに並べられた石仏。


登山道の途中で、東に大きく展望が開ける。徳地町の町並み(というほどでもないが)
の向こうにそびえるのは、要害岳(409m)と石ヶ岳(924m)。


「狗留孫山霊場入る」この結界を越えると石仏と磨崖仏がいちだんと数を増し、霊山の 雰囲気が強まる。


奥の院に到着。以前は、ここで毎年8月9日夜に接待講が開かれていたという。

狗留孫山の頂上にある石仏観音堂は狗留孫仏堂ともいう。その創建年月は不明であるが、 一説に白鳳元年(673)天武天皇勅願の創建とも伝う。中興開山は俊乗房重源上人といい、 観音堂の傍にその石塔がある。本尊は木造の十一面観音座像である。現本堂と参籠所は 明治12年3月の建立である。
昭和50年刊行「徳地町史」より抜粋

奥の院観音堂・正面欄間


奥の院を過ぎても、多くの石仏が並ぶ。道はやがてシダに覆われた急坂に変わる。


510mピークに到着。544mの三角点はここからさらに藪漕ぎ25分の地点にあるが
ほとんどの人はここで引き返すようである。展望が良いとの話だったが、周囲の木々が伸びて あまり眺めはなかった。