朝日の差す明るい自然林に出る。黒岳の山頂も近いか、と思いながら近くの巨岩を見ると
(右)なんと風穴の看板!
上るべき沢をどこかで間違えてしまったらしい。
風穴から山頂までは、ロープの付いた岩場をよじ登ったり、木の根を頼りに
急坂を這い上ったりの険しい道のり。 (右)山頂直下。朝日が眩しい。
山頂手前に岩盤の展望台があった。
約270度の大パノラマ。眼下には広大な樹海が拡がる。
山頂に到着。すでに数名の先客あり。天気は快晴で眺望は抜群。 (右)九重山
大崩山地や市房山、霧島かと思われるような遠くの山まで見渡すことができた。
まだ時間があるので、傾(かたむき)山(1602m)まで通じる全長約18km、九州屈指の
縦走路を時間が許すだけ進んでみることにした・・・が、最初の下りでいきなり足がすくむ。 祖母山頂から縦走路への入口は絶壁と呼んでもいい ような急斜面である。登山者はロープや梯子を頼りに約50m降下しなければならない。 槍ヶ岳の穂先の上下降に似ているがこっちの方がはるかに怖い 。風穴からの上りで足も疲れており、膝の震えがなかなか止まらなかった。 |
折り返してもと来た道を祖母山頂へ。正午前の山頂付近は団体の登山客でごった返す。
国観峠(中・右)への下りも渋滞気味だった。
国観峠からは途中で3県境(左)を越え、静かな山道を歩いて登山口に戻った。
(右)三秀台からの眺め。中央が祖母山(白馬岳に似ている)。