山名/標高 烏帽子(えぼし)岳/697m

(熊毛町・三丘温泉から望む烏帽子岳)

登山日・天候 2002年12月10日(火)・曇一時雪
行程 鶴いこいの里(11:15)〜ツル観測所(11:20)〜登山道入口(11:40)〜魚切の滝(12:00)〜 林道〜大将軍鳥居〜山頂(12:20)〜大将軍(12:30)〜(折り返し) 〜鶴いこいの里(13:25)
本州唯一のナベヅル飛来地として、国の特別天然記念物に指定されている熊毛町八代(やしろ) 地区・ツル飛来地の背後にそびえる山。
南北に2つのピークを持ち、二等三角点のある北峰は木々に覆われて眺めはないが、頂上に 祠が鎮座し「大将軍」と呼ばれている南峰は東南方向に大きく展望が開ける。


(左)「鶴いこいの里」に車を止めた直後は吹雪で視界が悪かったが、出発すると すぐに天気は回復。
(中)ツル飛来地の向こうに烏帽子岳が姿を見せる。なお、この日現在のツル飛来数は 僅かに10羽。
(右)休耕田で餌をついばむツルたち・・・と思ったら、これはツルおびき寄せのための デコイ(模型)だった。


県道を1km以上歩き、登山道入口(中)に到着。
1995年発行(2000年改訂)の「山口県百名山」には「大きな石の鳥居をくぐる」 と書かれているが、2002.12現在そのような鳥居は影も形もないので注意。
ただし、道路沿いに画像のような標識が立っているので、歩いていれば見落とす ことはない。
空は時折晴れ間がのぞくものの風は冷たく、小雪が舞い続ける。


(左・中)魚切の滝。下松市を流れる末武川の源流のひとつ。
(右)上るにつれ、登山道も霜や雪に覆われて白くなる。


(左)いったん森を抜け林道に出る。この道は11月に行われる「くまげ鶴の里マラソン」 のコースにも使用される。
(中)林道を数百m歩き「大将軍」の額が掛けられた鳥居(以前、下の登山口に あったもの?)をくぐる。
(右)よく整備された登山道だが、雪の降る平日では他に訪れる人もない。薄雪の上に 残るのは自分の足跡だけ。


(左)山頂手前で振り返ると、瀬戸内海が光を受けてまぶしく輝いていた。
(中)北峰山頂に到着。周囲の眺望はない。すぐに途中の分岐まで引き返し、 南峰(大将軍)へ。
雪で滑りそうな急斜面を上り、大将軍頂上の祠の裏側(右)に出た。


東から南にかけての眺望。雪に煙る氷室岳や高照寺山。光の海に浮かぶ島々。


観測所(左)で再度ツルウォッチング。今度は本物のツルを見つけることができたが、
遠く離れているので光学+デジタルズームでこの程度(中・右)にしか写らない。
ちなみに観測所には有料の望遠鏡も設置されている。

下山後、ツル飛来数の増加を願って「呼鶴温泉」に入ろうと思ったが
定休日のため、三丘温泉の「東善寺やすらぎの里」に入浴。

ナベヅル情報局(町立熊毛中学校)
http://www.kumage-j.ed.jp/yashiro/index.htm