山名/標高 平家(へいけ)ヶ岳/1066m
登山日・天候 2003年4月17日(木)・曇
行程 県道12号・361号より木谷峡〜清水谷入口(08:20)〜林道出合(09:30)〜登山口(09:45) 〜山頂(10:00)〜西側ピーク〜(折り返し)〜登山口〜林道〜平家屋敷跡(11:00) 〜清水谷入口(11:30)
山口県(錦町)と島根県(六日市町)にまたがり、錦川源流のひとつ木谷(きだに)川を擁する秀峰。
鹿落の滝や赤滝などで知られる木谷峡の渓谷美に彩られたこの山麓一帯には平家の落人伝説があり、渓谷最奥部には平家屋敷跡とされる遺構も残されている。
山頂直下の登山口までは(かなり荒れているが)いちおう車道が通じており、車を降りてから片道15〜20分ほどのお手軽山行も可能だが、時間に余裕があれば、秘境、隠れ里の雰囲気漂う木谷峡をゆっくり散策しながらの(特に新緑や紅葉の季節)ハイキングをおすすめしたい。
現在、木谷川下流域では平瀬ダムの建設が進められており、完成(平成23年予定)後には、この渓谷も次第に姿を変えてゆくかもしれない。


大神ヶ岳(島根県匹見町)山頂からの眺め(01.07.21)

注 意

ここで紹介している「清水谷」ルートは、正規に開かれた登山道ではなく、ルート上には 標識、テープ等は全くありません。 利用される場合は、充分に経験を積んだベテランの方をリーダーに立て、細心の注意をもって 進んでください。
本コース利用中に発生した事故、トラブル等について、当HPは一切の責任を負いません。


今回のメンバー・・・斉藤(宗)・小川・和崎の3名
一般的には平家屋敷跡からの登山ルートしかない平家ヶ岳に新ルートを求めて、清水(しみず)谷へ。
谷への入口は平家屋敷跡の手前約1kmにあり、セメント舗装された作業道とその奥の堰堤が目印。
堰堤の右手に林業用と思われる細い道があり、最初はこれを伝って植林帯を歩く。


途中から沢に下り、渓流に沿って遡行。ここからはリーダーの経験とカンが頼り。
危険個所も多く、かなりの緊張を強いられる。


上流まで沢をつめると、炭焼き小屋跡とおぼしき石垣(左)。
ササの茂る斜面に取りつきながらさらに前進し、右手斜面の上方に林道が現れたので合流。
普段の山行ではあまり嬉しくない林道だが、この日ばかりは歩きやすく、広く、快適だった。


林道から山頂に直登の登山道へ。道の両脇に広がるササ群落には、初夏を過ぎると一面の
ササユリの花が開花する。また、今回は見つからなかったが、イワカガミも群生しているという。
今年は冬が長く雪も多かったので、西中国山地の春の訪れは例年に比べ遅れている。
(右)二等三角点の山頂。周囲の木々に葉はなかったが、伸びた幹と枝が眺望を遮りはじめていた。


北東から南東にかけての眺め。雲が低くたれこめ、遠望がきかなかった。


山頂からササ漕ぎ5分ほどで西側のピークへ。長野山などが連なる南の眺望が良いとの話だったが
こちらも周囲の木々が伸びて眺めが悪い。 (右)は山頂からササ越しに望む長野山と馬糞ヶ岳。


山頂からは、通常ルートの林道を通って平家屋敷跡に下り、清水谷へ戻る。
帰りに長野山緑地公園に立ち寄り、先ほど辿った稜線を眺めながら展望台の上で昼食にした。