牛斬山、香春岳(三ノ岳)の登山口は、JR日田彦山線「採銅所」駅。 駅舎のすぐそばにある駐車場からまずは牛斬山へ。踏切を越え、民家の間に続く舗装された坂道を道なりに進んでゆくと、竹藪の手前に第2の標識がある。ここから登山道へ。 |
沢に沿って直登気味に延びる登山道。途中「頂上まで1km」の看板を見てからいちだんと傾斜がきつくなる。息をきらし「もうそろそろ頂上か」と思っていたら、まだ「頂上まで500m」の看板にがっかり。 明るい稜線に出て、左手の急坂を一気に上りつめると、見晴らしの良い三等三角点の山頂に出る。 |
東から南にかけての眺め。この時間はまだ曇っており、香春岳の奥の英彦山はよく見えなかった。 |
北側の眺め。これから歩いてゆく稜線上の縦走路がよく分かる。福智山はここからは見えない。 |
明るく見晴らしの良いススキ野の縦走路は気持ちがよく、多少のアップダウンも苦にならない。この日はちょうど除草作業中で、刈られたばかりの「ススキのじゅうたん」の上を歩く箇所もあった。 道端には花が多く、特にリンドウが目立つ。 |
791mピークの焼立山からは、西に広がる筑豊盆地の眺めがよい。 このピークを過ぎると、縦走路の向こうにいよいよ福智山の姿が見えてくる。もうすぐに思えるのだが、ここで稜線はいったんストン!と急降下してしまう。 滑りやすい急坂を下った先には背丈ほどのススキが生い茂り、これはもう、ヤブ漕ぎに近いような・・・しかし、踏み跡はしっかりしている。 |
大きな下りの後は、福智山に向かってじわじわと高度を上げてゆく。時々入り込む雑木林は、ススキ野が明るいぶん余計に鬱蒼とした印象を受ける。 上り坂ではススキの穂が顔や口にかかり非常に邪魔。うつむき加減で上り、少し平坦になったところで顔を上げると、福智山の山頂部が眼前に大きい。 |
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山頂から北側の眺め。 |
復路途中から天気が急速に回復。大きな音に振り返ると、福智山の頂上も先ほどとうって変わった青空。鷹取山の上空あたり?に浮かぶヘリコプターが何かを引き上げ、街の方へ飛んでいった。怪我人か?
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牛斬山手前まで戻り「五徳峠分岐」の標識に従い南西に下る。遠くに英彦山の稜線がくっきり。 |
かなり陽が落ちてきた稜線を急ぎ足で下る。道は福智山への縦走路と同様、広々して歩きやすい。 (右)杉林に挟まれた下り坂の先に登高意欲をそそる尖鋒の三ノ岳が迫ってくると、登山道の終点も近い。 |
三ノ岳への登山については、山と渓谷社発行「福岡県の山」(第5刷)によると、事前にこの山を所有している会社に届け出ることとなっているが、峠の登山口標識を見るかぎりは但し書きもなく、いつでも登れそうな雰囲気。 五徳越峠からは舗装された車道を清祀殿まで走って下り、その後金辺川沿いに1kmほど北上してもとの採銅所駅へ。 |