山名/標高 |
馬見(うまみ)山/978m 屏山(へいざん)/927m 嘉穂町からの眺め。左:馬見山、右:屏山 | ||
登山日・天候 | 2004年11月12日(金)・曇のち晴 | ||
行程 | 小石原民芸村(09:25)〜林道交差1(09:55)〜林道交差2(10:30)〜馬見山山頂(11:10)〜御神所岩(11:20)〜宇土浦越(12:00)〜屏山山頂(12:40-13:00)〜(折り返し)〜小石原民芸村(15:45) | ||
馬見山への登山道は、この自然歩道の他に嘉穂町の馬見神社から2コース、南麓の甘木市・江川ダム周辺からも2コース延びているが、いずれもかなりの急登で、距離は長いものの比較的緩やかな自然歩道コースがいちばん歩きやすそうである。 |
古処〜馬見山縦走路の東側起点となる登山道入口は、国道211号線沿い、小石原焼がずらりと並ぶ「小石原民芸村」のすぐそば。 民芸村の駐車場から道路を渡り、標識に従って杉林の中に入る。 登山口から馬見山まで6km、屏山まで9.5km。当初は古処山までの縦走往復を考えていたが、屏山までの往復で日が暮れそう・・・ 今回も自然に早足となる。 |
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植林の進む馬見山は、かなり奥まで林道が延びており、途中で登山道と2度交差する。 登山道の序盤、登山口からこの林道と並行している区間がこのルートで最もきついところで、特に最初の交差点にたどり着くまでがかなりの急坂。 2度目の交差点を過ぎると傾斜は緩くなり歩きやすくなるが、山頂近くまで植林帯が多く、この時間まだ曇り気味の天気のせいもあって、薄暗く寂しい道が続く。 |
天気予報では「夜のうちに雨が上がり朝から晴れ」ということだったが、山の上は10時を回ってもまだガスに覆われており、途中いったん樹林帯を出て馬見山を見渡せるススキの原に出ても、山のシルエットがぼんやり窺える程度(左)。 ただしガスは次第に流され、青空が広がってきている。天気の急速な回復に期待。 (右)は同じ場所で帰り道に撮影。 | |
数・勢力ともに異常だった今年の台風はこの山にも多くの傷跡を残していた。 紅葉はすでに散っていたというよりは早々と散らされたという感じで、僅かに残された葉も色づきが良くない。 稜線上の杉林は強風のせいかすべてが同じ方向に傾いており、こちらの平衡感覚を一瞬狂わせる。 「鬼の仕業か、天狗の悪戯か」と思いたくなるような異様な光景である。 |
山頂に近づくにつれ天気が回復し、周囲も自然林に変わって登山道が明るくなってきた。所々にブナも生えている。 (右)の標識で馬見山までの距離を確認するとびっくりしてしまうが、これは「屏山山頂」までの距離の間違いと思われる。馬見山までの実際の距離は1.1km。 |
樹林帯を抜け「馬見山頂上」の大きな看板が立つ広場に出る(左)。南側がやや開けているが展望はあまりない。三角点がないので不思議に思いながら数十m進むと、一等三角点の立つ本当の山頂に出た(右)。こちらは北側が開け嘉穂町方面を一望できる。 屏山へはここからさらに主稜線を西へ進むが、北のキャンプ場からのコース上にある「御神所岩」が近い(山頂の標識によると片道100m)ので、立ち寄ってみることにした。 |
急坂を下り、御神所岩の上に上がると大きな展望が広がる。滑りやすいので足元に注意。 |
山頂に戻り、西に少し進むと古処・屏山を望める場所がある。ピンと立てた烏帽子のような古処山頂部が印象的。 縦走路は、ここから鞍部の宇土浦越(右)に向けて急降下をはじめる。木の階段がつけられた急な下りからは前方に立派な双耳峰がそびえ、古処・屏山かと錯覚してしまうが、実は向かって左のピークは屏山の手前にある860mの無名峰。縦走路は画像の黄線のとおり、2つのピークをきちんと歩かせてくれる。 |
宇土浦越からは一転して急な上りとなり、にせピークを踏んで右に90度曲がると、屏山までは吊り尾根上の緩やかなアップダウンとなる。馬見山よりも自然林が豊かでブナも目立つが、紅葉はやはりいまひとつ。 ベンチが置かれ、北側に展望の開けた屏山山頂は野鳥の声もほとんど聞こえず妙に静か(そういえば、ここまでの登山道でも誰ひとり出会わなかった)。古処山まではあと1.7kmとあったが、時間に余裕がないので今回はここで引き返すことにした。 |
帰路、馬見山山頂から約1kmの道端に大きく平たい岩があった。上に立つと西から南にかけての展望がよい。 |