山名/標高 俵(たわら)山/1095m
登山日・天候 2005年8月31日(水)・晴ときどき曇 
メンバー 斉藤(宗)、斉藤(滋)、田中(善)、加藤、伊藤、和崎
行程 俵山峠駐車場(08:55)〜展望園地〜コース分岐(09:35)〜山頂(10:25-11:05)〜(折り返し)〜コース分岐(11:35)〜俵山峠駐車場(12:10)
周囲128kmに及ぶ阿蘇外輪山の中には登山対象となる山も多い。特に南阿蘇の外輪山は稜線に沿って縦走路(九州自然歩道)が設けられ、活火山の阿蘇本峰とはひと味違った、緑豊かで静かな山行を楽しむことができる(ただし交通の便はあまり良くない)。
俵山は南阿蘇外輪山の西の端にあり、熊本市内からもよく目立つ山容で、アクセスも容易なことから外輪山の中では最もポピュラーな存在。山の形が米俵を積み重ねたように見えることが山名の由来といわれる。
山頂からは360度に展望が開け、特に西側の熊本市や有明海の眺めが良い。

場所を転々としながらの山行3日目。
前日の午後に雨が降り、天気予報も翌日は雨/曇となっていたが、夜が明けてみればこの日も晴天で、宿の玄関先からは南阿蘇外輪山の稜線がくっきり。
県道28号線の旧道、旧久木野村と西原村の境界となる俵山峠は、阿蘇を見渡す展望地として駐車場や売店(営業は休日のみ?)展望広場が整備され、俵山への登山道もここが起点となる。朝日に輝く南阿蘇のパノラマを楽しんだ後、草に覆われた急坂に取りつく。
急坂を登り切り、広々とした草原に出る。山野草も多いこの一帯は、西原村が毎年春に野焼きを行っているとのこと。
しばらくして植林帯に入る。上り坂の手前で道が二手に分かれ、直進すると木の階段がつけられた「通常ルート」、右の道に入ると「迂回ルート」となる。上りは通常ルートを通ることにした。
この2つのルートは、坂を上りきったところで再び合流する。下山時には迂回ルートを通ってみたが、階段がなく歩きやすい代わり、通常ルートより滑りやすく感じた。
植林帯を出て、草原の向こうに俵山の山頂部が見えはじめた。
(左)登山道から阿蘇山の眺め。
天気は晴れているものの雲の動きが活発で、阿蘇高岳のピークはずっと雲の中に隠れていた。
(左)山頂付近の道端にはたくさんのマツムシソウが花を咲かせていた。

山頂部直下から、急登をわずかで頂稜部の東端に出る。この東端から南へ行くと護王峠を経て冠ヶ岳、地蔵峠などに向かう外輪山縦走コース。西へ数分で展望の良い俵山山頂である。


山頂から北〜西方向の眺め。

山頂から南〜東方向の眺め。外輪山の裾野が下りて行った先、霞んでいるが熊本市街地が広がっている。
東方面(上画像右側)のアップ。
小さな豆粒のような飛行機が離発着を繰り返す熊本空港。その向こうに熊本市と、市民の憩いの山、金峰山(665m)。その左奥にぼんやり浮かぶひときわ高いピークは、有明海の向こうにそびえる普賢岳。

展望を楽しんだ後、来た道を折り返して下山。「高森温泉館」で汗を流し、やまなみハイウェイを北上し山口に帰った。