山名/標高 遠岳(とおだけ)山/416m
登山日・天候 2007年1月13日(土)・曇ときどき晴
行程 才ヶ峠(11:15)〜登山口(11:35)〜コース分岐(11:55)〜山頂(12:05-12:35)〜(折り返し)〜才が峠(13:15)
遠岳山(登山道や山頂の表示には遠ヶ岳、東ヶ岳の表記もある)は阿武町の中心地奈古(なご)地区の背後にそびえる端正な形の山。萩市から国道191号線を東へ進むと、入り江の向こう、波立つ日本海の中に浮かんでいるかのようにそびえ立つ姿が強く印象に残る。
山頂は木々に覆われているが一部伐採されており海側の展望が良い。ここには戦時中に築かれた旧海軍の監視台跡(石組)が残っている。

「道の駅阿武町」から国道191号線を益田市方面に約2km進むと、標高39mの「才ヶ(サエガ)峠」がある。
(左)の峠標識付近から細い道(舗装路)に折れるとすぐに「林道遠嶽線」の標識が立ち、砂利道の林道が分岐している。
道路は狭いが路面状態は良いので、普通車でも通行できる。また、林道入口前の路肩にも数台駐車可能。
林道に入り、ガードレールに書かれた方向指示に従い道なりに進んでいくと、登山口にたどり着く。ここにも数台駐車可能。
登山口の脇には、枝を切って作った杖が並べられていた。「ご自由にどうぞ」ということだろう。
ここまでは平坦な道のりだが、登山道に入ると次第に傾斜が強まってくる。
登山道は、渓流に沿って続くまっすぐな道。雑木林に囲まれて薄暗く、途中にはイノシシ用のわなが置かれていた。
このわなの先で丸木橋を渡り、沢に出ると道がやや不明瞭になる。とりあえずまっすぐ上っていけば良いが、テープや標識(道は2手に分かれ、すぐまた合流する)を見落とさないように注意。
沢を直登した登山道は雑木林を抜け、伐採地に出る。空が明るくなり、山頂が間近のように思えるが、ここを上りきると尾根に出て再び雑木林の中。
しばらく進むと、登山道がまた2手に分岐する。木にかけられた表示板には「直登(近道)コース」「ゆっくりコース」とある。迷わず「ゆっくり」を選んだ。
同じ斜面を「直登」するか「ゆっくり」ジグザグに上るかの違いだが、直登路はガレ場で、足下が滑りやすい。下山に利用する場合は特に注意を。
2つのコースが合流すると、間もなく山頂手前の鞍部に出る。左に数十mで二等三角点の山頂に到着。
木に覆われているが一部が切り開かれており、西の海岸線と萩沖に浮かぶ島々、東には海岸線の先にそびえる高山を遠望できる。

西側の眺め。画像では分からないが、沖合に浮かぶ見島も視認できた。
(左)東側の眺め。国道側からはすぐに見分けがつく尖峰の神宮山は、この位置からは見分けがつきにくい形になる。

急坂で汗をかいたが、少し休んでいるうちに体が冷えて寒くなった。急ぎ足で来た道を下山し(直登コース利用)、次の目的地「神宮山」へ。