山名/標高 窓(まど)ヶ山/711m
登山日・天候 2007年7月18日(水)・曇
行程 下河内運動広場前(10:45)〜登山道入口(11:05)〜西峰(12:20)〜東峰(12:45-13:25)〜憩いの森・魚切分岐(13:35)〜(魚切東コース)〜魚切西コース入口(14:15)〜魚切ダム(15:00)〜下河内運動広場前(15:20)
※注意:魚切東コースは道が途切れており通行が困難です。※
窓ヶ山は、広島市安佐南区(沼田町)と佐伯区(五日市町)の境界にある山で、山頂部に2つのピークを持ち、その間に顕著な「窓」=キレットを持つことからこの名がある。

魚切ダムから望む窓ヶ山・向山
主稜線を含む登山道の一部が中国自然歩道(矢口・極楽寺ルート)に属しており、沼田町の「憩いの森」からの登山道は整備され歩きやすく、利用者が多い。窓ヶ山の東にそびえる向山(666m)への縦走路もこのコース(中央登山道)から分岐している。
魚切ダムによってせき止められた窓竜湖が水をたたえる南麓からの「魚切コース」もよく利用されているが、近年は登山道が荒れており、東西2本あったコースのうち、特に東コースは道が途切れ通行困難な状態となっている。

魚切ダム湖のそばにある下河内運動公園の近くに駐車スペースがあり、自然歩道の案内板が立っている。ここから2.2km先の登山口へ出発。
国道433号を北上し、廿日市方面との分岐を過ぎると間もなく左手にコンビニが現れる。この少し手前の右手に分岐している林道(舗装路)が登山口で、案内と距離表示が立っている。
林道奥では工事が行われており、ときどきダンプが行き来する。
工事現場?の片隅に、草に埋もれかけた登山口を発見。悪い予感を感じつつ手すりつきの階段を上っていくと、すぐにはっきりした登山道に変わり安心した。
窓ヶ山の西峰へ続く主稜線上には小ピークが連なっている。最初のピークまではかなりの急坂。その後もアップダウンを繰り返すので、足にかかる負担が標高以上に大きい。
周囲は木に囲まれ展望はあまりきかない。
西峰直下は道が荒れ気味で判りにくいが、とにかく上を目指して進むと視界が開け、巨岩が露出した西峰山頂に出る。廿日市〜五日市市街地から瀬戸内海にかけての展望が良い。山頂を示す標識?は、表示板がなくなり支柱だけとなっていた。
東峰への縦走路は、そのまま岩場を下っていくようにつけられている。少し下ると右手に「首なし地蔵」の標識。行ってみると、大岩の下に確かに祀られていた。
首なし地蔵からさらに少し下ると右手に「おんな岩」の標識。行ってみると岩のテラスがせり出しており、展望が良い。これがおんな岩だろうか?
さらに下り、窓=キレットの底部に着く。この日は元々曇り空だったが、ここは木がうっそうと茂りいちだんと薄暗く、ひっそりしていた。
東峰へは、鎖の付けられた岩場を上っていくことになる。足場はしっかりしており傾斜も比較的緩やかなので、鎖に頼らなくても上っていくことは可能。
岩場を過ぎるとすぐに東峰山頂(頂上展望台地)に出る。山頂の平たい大岩は通称「八畳岩」。ここからの展望も良い。

東峰「八畳岩」からの眺め。
山頂を下るとすぐに標識があり、道が二手に分かれる。一つは「憩いの森・上奥畑」方面、もう一つは標識のない道(地図を見てもよく判らない)。魚切へは憩いの森方面に下り、次の分岐(通称魚切分かれ)で五日市方面に下る。
魚切方面の下りはかなりの急坂で、先日来の長雨のせいか非常に滑りやすくなっていた。上りに使った場合相当苦労しそうである。枝につかまりながら高度を下げていくと水音が聞こえ始め、やがて右手の木々の間に滝が姿を現す。
ここまでは、いちおう道はあった。・・・が、
急坂を下りきり、川のほとりに出ると・・・道が無くなってしまった?!
川の流れから外れないように、踏み跡やわずかに残るテープを頼りに進んでいったが、草の生い茂った水辺では足下でマムシがとぐろを巻いているのではないかと、不安を感じながらの脱出行だった。
あとで調べてみると、この「魚切東コース」は通行できないことになっている。以前は分岐点に注意書きもあったようだが、見落としたのだろうか。ああ疲れた。