山名/標高 |
朝鍋鷲ヶ山(あさなべわしがせん)/1076m 金ヶ谷山(かながやせん/かねがたにやま)/1164m 白馬山(はくばせん/しろうまやま)/1060m 毛無山(けなしがせん/けなしやま)/1218m (毛無山は国土地理院による標高改定で1218m→1219m 2014年4月) | |
登山日・天候 | 2007年8月17日(金)・晴 | |
行程 | 三平山森林公園(08:20)〜三平山(08:50)〜穴ヶ峠(09:20)〜朝鍋鷲ヶ山(10:00)〜金ヶ谷山(10:35)〜俣野越〜白馬山(11:50)〜カタクリ広場(12:15)〜毛無山(12:30)〜田浪キャンプ場(13:25) | |
登山道は、岡山県新庄村の田浪地区から登るのが一般的。登山口には駐車場、キャンプ場のほか、国立公園としてのビジターセンター(無人)や村営の「山の家」などがある。
毛無山から北に延びる稜線は、尾根伝いに縦走が可能。北端のピーク、三平山は蒜山高原の西の端に位置し、近くにそびえる皆ヶ山同様、古くは軍馬の育成所として利用されてきた。登山道の一部には当時築かれた土塀が残されている。山頂は草地で見晴らしがよく、大山南壁を指呼の間に望む絶好の展望台である。
蒜山高原からの眺め。左から、三平山(切れ落ちた左斜面も縦走路!)〜大山〜烏ヶ山〜皆ヶ山。 |
蒜山高原を横断する国道482号線を西に進み、鳥取県境の内海峠から広域農道に左折、数百m先の分岐をまた左折し「川上2号線」林道に入る。 しばらく進むと三平山森林公園に入り、案内板の立てられた駐車スペースが現れる。 すぐそばの登山口からよく整備された登山道を上っていくと、30分ほどで山頂に到着。 |
山頂から北側の眺め。早朝は雲ひとつない快晴だったが、大山・烏ヶ山の上には早くも雲がかかっていた。 |
三平山からは南に縦走路が延びている。山頂から少し進むと道が分岐しており、ここは左に進む。この分岐には目印の石柱が立っているが、現在は根元から折れて目立たなくなっているので注意。 草尾根の縦走路は展望がよく、左手に蒜山高原を見下ろしながら次第に高度を下げていく・・・ん、大丈夫? このまま下山させられるのでは、と思うくらいの急降下の行き着いた先は、三平山と朝鍋鷲ヶ山の鞍部、穴ヶ峠。 |
穴ヶ峠からは、朝鍋鷲ヶ山に向けて上り返しとなる。いきなり急勾配の直登で、途中何度も立ち止まって休まなければならなかった。しばらく上り続けるとようやく傾斜が緩やかになり、周囲の木々を見回す余裕が出てくる。左(岡山県)が自然林、右(鳥取県)が植林とくっきり植生が分かれているのが面白い。 |
下界ほどの猛暑ではないが、山の上もかなり暑い。時折木々の間を吹き抜ける涼しい風に、生き返った心地がする。 山頂が近づくにつれて、周囲にブナの大木が目立つようになった。 しかし、朝鍋鷲ヶ山の山頂自体は整地され鉄塔が建ち、自然の姿からは遠い。山頂標識の脇には鉄製の展望塔が建っていた。 |
朝鍋鷲ヶ山から先は国立公園区域内となり、縦走路の整備(特に標識類)がずいぶん良くなってきた。 金ヶ谷山までは緩やかな上りで、周囲のブナ林は鬱蒼とした感じではなく「ブナの並木道」といった感じの爽やかな尾根道だった。 金ヶ谷山山頂は、二等三角点と分岐標識を兼ねた山頂の標がぽつんと立っているだけ。少し寂しい。 |
金ヶ谷山から白馬山までは、急な下り→少し上り→少し下り→やや長い上り(毛無山まで続く途中)という単純なアップダウンコースだが、印象としては上りも下りも急坂の連続で、距離(推定3.5km程度)の割にずいぶんきつく、長く感じられた。 途中、左手に土用ダムの湖水が見える。「ああ、もうすぐだな」と思っていたが、そう簡単には到着させてくれなかった。 | |
縦走路の真ん中にあるピークを越えて白馬山側に下った鞍部が、土用ダム方面への下山ルート分岐点「俣野越」。 標識はどこかにあったのだろうか・・・気づかないまま通り過ぎてしまった。似たような景色が続き、急坂と暑さで頭がボーッとしてきた。 あっ、分岐標識があった。これが俣野越か・・・と思ったら、白馬山山頂だった。 そばのベンチに座って一休みした。 |
白馬山から先は、過去に二度歩いた勝手知ったる縦走路なので、安心して足を進めた。といっても、今までとは逆方向(上り)なので、疲れも手伝って思うように前に進めない。 鳥取からの登山道と合流する「カタクリ広場」を過ぎると樹林帯を抜け出す。目の前には毛の無い山頂。あともうひと上り! |
毛無山から北側の眺め。今朝から歩いてきた長い稜線。その向こうに大山、蒜山。入山三度目にして初めての好展望。 |
南側の眺め。眼前にそびえる無名峰には決まった登山道はつけられていないが、積雪時に登る人が多いという。 |
山頂から、ブナに覆われた急坂を下って田浪キャンプ場へ。 今回の縦走は、最初にこの急坂を登るのはきついだろうと思って逆のルートを選んでみたが、どちらから出発してもキツイことに変わりなかった。 4時間くらいで下山して、午後からもう一座という当初の予定を中止し、疲れた足を引きずって一路温泉へと向かった。 |