山名/標高

佐波川からの眺め。(2006.03)
楞厳寺(りょうごんじ)山/369m
佐野(さの)山/264m
登山日・天候 2008年1月5日(土)・晴
行程 岩淵観音寺(14:00)〜山陽道「防府15」ガード(14:15)〜佐野山分岐(14:30)〜佐野山(14:40-14:50)〜(折り返し)〜佐野山分岐〜楞厳寺山(15:05-15:20)〜(折り返し)〜岩淵観音寺(16:00)
「凌厳寺山」とも標記される。防府市西側の平野部にそびえ立つ山で、そのピラミダルな山容から山陽自動車道や国道2号線からもよく目につき、登行意欲をそそられる。山名は、かつて山頂にあったという寺の名に由来するもの。
1993(平成5)年の集中豪雨で山腹が崩壊し、以前利用されていた登山道も通行困難となっていたが、のちに整備され歩きやすくなっている。
楞厳寺山の南に並んでそびえる264mピークは「佐野山」と呼ばれている(地図上は無名)。佐野山の南麓は旧山陽道が通っていたところで、かつての佐野峠は現在史跡公園として整備されている

防府市西浦からの眺め。(2003.10)

国道2号線から防府西高校に入り、正門前を右折して校舎裏に回り込むように進むと、岩淵観音寺の前に出る。寺の脇を抜けてさらに続く舗装路を行くと道はT字に分かれ、分岐点に「旧山陽道佐野峠入口400m→」の看板、その隣に小さな「楞厳寺山登山口」の標柱が立っている。
登山口の標柱には経路図も書かれている。T字路を右へ、さらにその先を左へ・・・
案内に従い、山陽道の高架橋をくぐり左折(佐野峠公園は右折)、道は高速道路を見下ろす位置まで上った後、「防府15」と書かれたガードへと下る。右手に楞厳寺山を望むこのガード前が登山口で、入口に小さな標識がある。
崩壊する以前の登山道は歩いたことがないが、現在の登山道もよく踏まれており歩きやすい。滑りやすい急斜面にはロープが付けられており、下りでは助けられた。概ね直登の一本道だが、沢を渡る付近がやや分かりにくいので、テープ等で再確認を。
沢を越えて少し上ると、佐野山との分岐に出る。標識は木の枝にくくりつけられた1枚のみ。見落とさないように。
雑木林の狭い踏み跡を抜けると、シダに覆われた急斜面となる。足元が全く見えないうえに、年末年始にかけて降った雨や雪で道が滑りやすくなっていた。
足元に注意しながら上った山頂は、期待した展望もなく期待はずれ・・・ではなく、山頂から少し南に下ると展望抜群の岩のテラスがある。眺めを楽しんだ後、来た道を戻った。

佐野山山頂・岩のテラスからの眺め。晴天だが、九州は霞んで見えなかった。
分岐点から、今度は楞厳寺山山頂へ。佐野山に比べ道は広く快適だが、次第に傾斜はきつくなり露出した岩が目につくようになる。といっても、右田ヶ岳や西目山のような急登はなく、ひと踏ん張りで三等三角点の山頂に到着。
傾いてきた陽を受け、大海湾と秋穂湾がまぶしく輝いていた。

山頂から北西〜西側の眺め。

山頂から北東〜東側の眺め。