山名/標高 烏帽子岳(えぼしがだけ)/697m
登山日・天候 2011年9月7日(水)・晴
行程 正蓮寺烏帽子公園(08:25)〜登山道入口(08:30)〜ニワトリ岩(08:45)〜大将軍(09:25-09:30)〜山頂(09:40)〜(折り返し)〜正蓮寺烏帽子公園(10:45)

国道2号線と県道8号線が交わる原交差点から岩国方面へ約1km進み,新幹線の高架をくぐると左手に「正蓮寺烏帽子公園」入口の案内板が現れる。ここを左折して市道に入るとすぐに「烏帽子岳登山口」の標示があり,大歳集落の間を道なりに上ってゆくと,砂防ダムと大将軍の鳥居がある公園に到着する。
「山頂まで2400m」標識前の駐車スペースに車を置き,広い林道を歩いて砂防ダムの上部から数百m奥に進むと,石造りの登山口標柱(今年7月に立てられたもの)が現れる。車道はここで行き止まりとなるが,広場になっており数台分の駐車が可能である。
ニワトリ岩
登山道は渓流に沿って薄暗い樹林帯を奥へ進み,左手に小さな滝を見てから次第に高度を上げ,「ニワトリ岩」の前に出る。この巨岩は,昔山麓の人々が山仕事のために夜明け前から山に入り,この岩まで来た頃にニワトリの声を聞いたので名付けられたという。近くに説明版とベンチがあり,休憩にちょうど良い。
ニワトリ岩を過ぎてさらに谷を詰めると,樹林帯を抜けて明るい草地に出る。谷間のV字の向こうに浮かぶ田園風景はなかなか味わい深いが,地面は石がゴロゴロして安定が悪く,その上を草が覆い隠しているので歩行に注意。踏み跡もはっきりしないが,とにかくまっすぐ上っていけば植樹された桜の木と「標高500m」の表示が立つ場所の前に出る。ここから右に踏み跡をたどり,支尾根をまたいで再び谷を詰めてゆく。
渓流を左手に見送り,木漏れ日が心地よい自然林を抜けて大将軍の尾根に合流する。ここには平成11年に改修されたという休憩小屋が建っており,烏帽子岳と,このコースの人気の高さがうかがえる。小屋からは尾根を直登し5分足らずで大将軍のピークに出られる。
ちなみに,本コース上には山頂までの残り距離表示が概ね250mおきに設置されているが,距離から見て,この表示にある「山頂」とは,大将軍のことのように思われる。立派な祠が建ち,見晴らしの良い大将軍は,確かに実際の山頂より山頂らしいのだが・・・。

木が伸びて少し見通しが悪くなったが,相変わらず胸がすくような大将軍からの展望(左)と,あまりにも地味な697mの山頂(右)。